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平野「あ、あった」
昨日、俺らの後には誰も使っていない応接室の
机の下にある手帳を見つけた。
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開いた面が下にある状態で落ちていたので
拾う時に何の気なしに見てしまった。
別に、見ようと思って見たわけじゃない。
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平野「…病院?」
今月の末の日付の欄に書き込まれている文字。
ページをめくると1ヶ月単位で「病院」
という文字が書き込まれている。
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永瀬「ここにおった!サボり魔!」
平野「サボり魔じゃねえし」
永瀬「…何見とるん」
俺が手にしている手帳を見て近寄ってきた。
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平野「Aが忘れていったらしくて」
永瀬「手帳を?それを見たんかお前は」
平野「…まあ」
永瀬「紫耀だけずるくね?俺も見る」
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謎の言いがかりをつけて手帳を見た廉は
「病院!?なんやこれ!」と叫んだ。うるさい。
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永瀬「…どっか悪いん?」
平野「いや、俺に聞かれても」
永瀬「それもそーか」
1ヶ月スパンで病院行くって、相当じゃね?
嫌な予感してきた。
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平野「あ、そうだ廉、俺今日昼出るね。Aと会う」
永瀬「Aと!?2人で!?」
平野「…そーだけど」
永瀬「ずっる!紫耀ずる!俺も行く!」
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キーキー廉が騒いでいると応接室のドアがバッコーン!と開いた。そっちを向かなくてもわかる。
部長「コラァ!永瀬!
平野連れ戻してこいって言っただろうが!2人して何サボっ…」
永瀬「しゃあないですやん!
紫耀が俺を差し置いてAとメシ行くんすよ!」
部長「私情を挟むな!今日永瀬は俺と昼メシだ!」
永瀬「だー!マジっすか!?」
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部長、今回ばかりはありがとうございます。
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作者名:ski | 作成日時:2020年3月26日 21時