ヒーローは、アナタ。2【K.Y】 (ページ23)

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「ちょっと！ふたりともなにやってんの！？」

教室に入ってからすぐAは2人を止めに入った。
平野は永瀬の胸ぐらを掴んでて
永瀬は挑発的な目で平野を睨んでた。

誰も止めに入れないような空気の中2人を止めに入ったAはすごいと思う。

「Aには関係あらへん」

「やから！そういう言い方は無いやろって言っとるやん」

どうやら、揉めては内容はAの事らしい。
なにこの修羅場。
クラスの皆も息を呑んで見つめている。
廊下には他のクラスがいる気配もする。

「平野自分知らへんやろ、A彼氏できてん」

「…は？」

「ねえ！廉！こんなとこで言う事じゃないでしょ！？てか何で知ってんの！？」

「Aちゃん、ほんま？」

「その質問答えずら…」

Aのその肯定ととれる返事を聞いた途端平野は一瞬泣きそうな顔をし、永瀬は傷ついた顔をし、クラスの男子の大半は肩を落とした。

「廉お疲れさん」

平野は永瀬の肩を叩いた。

「性格悪、こちらこそお疲れさん」

永瀬は平野の手を振り払いながらそう言った。

なんだかんだ言ってこの2人は同志なんだもんな

「お疲れ様って何が？」

Aはほんとに不思議そう。