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「え！？まじで！？おめでとー！」
「ふふ、ありがとう」
愛莉に昨日のことを言うとすごい喜んでくれた。
「もうキュンキュンした！何かあったらまた聞かせてね、キュンキュンしたい！」
「乙女だねえ」
「乙女でしょ！女子は全員乙女！あなたも乙女！」
「なんの勧誘よ」
もう廉の背中が見えなくなった前を見ながら歩く。
「てか愛莉こっちだっけ？」
「え？」
「愛莉の家こっちじゃなくない？」
「よくぞお気づきで！ジャーン！」
「わ、珍し！」
「でしょー、お母さん寝坊しちゃって」
『ジャーン』という効果音(愛莉が口で言った)と共に掲げられたのは見慣れた文字が印刷されている白い袋。そう、コンビニの袋。
「えー、わざわざ朝からこっちまで来たの？」
「そー。私の家の周りコンビニ無くてさ？」
「えらい遠回りだよね」
「そうなの！よっぽど食堂か購買にするか迷ったんだけど新発売のパンが食べたくてさ〜」
「なになに、何買ったの？」
「本日二回目のジャーン！」
「やば、え！？めっちゃ美味しそ！」
「1口あげるよ〜」
「ありがと〜！神様仏様愛莉様！」
大袈裟！
って愛莉は笑って私の肩を叩く。
「Aこそ今日早くない？」
「ちょっと廉と話がしたくてさ」
「なんですかもう浮気ですか奥様」
「違うわ！」
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作者名：ski | 作成日時：2018年10月27日 15時
