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帰っちゃったんかな...
溢れそうになる涙を堪えながらベンチに座る。
神山くんと初めて話したこの場所。
ここで、たくさんの話をした。
神山くんのことをいっぱい知って、同時に恋する気持ちも知った。
神山くんと話さなくなったのもこの場所で...
「もう二度と、喋れへんのかなっ、」
涙がこぼれる。
苦しくて苦しくて、息が詰まって。
「すき、すきっ」
自分の気持ちが言葉となって溢れ出す。
「かみやまくっ、ごめ、」
そう口にした時、「A...?」 と声が聞こえて振り返った。
「かみやま、くっ」
「え、なんで泣いてんの!」 と驚いて近寄ってきた神山くんに抱きついた。
智洋「えっ、ちょっ」
「神山くん、すきっ、だいすきっ」
こんなことをしたら神山くんが困るのはわかってる。
でも、私には自分を止めることなんてできなかった。
「ひどいことして、ごめん、なさいっ」
智洋「A、落ち着いて」
泣きじゃくる私を見て神山くんはやっぱり困った顔をした。
私、神山くんのこと困らせてばっかりやな...
そう思っていると、「A、聞いて?」 と神山くんが笑った。
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みなみ(プロフ) - 面白かったです。 (2018年4月12日 22時) (レス) id: 147e50fb2b (このIDを非表示/違反報告)
aoringo(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです♪これからも応援しています! (2018年4月11日 23時) (レス) id: 2fc81bdf76 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続き、楽しみにしています。 (2018年3月24日 19時) (レス) id: 0d77c7db4d (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続き、楽しみにしています。 (2018年3月20日 20時) (レス) id: c8a682c983 (このIDを非表示/違反報告)
MAIKA(プロフ) - この小説とっても面白いです!神山くんほんと最高ですよ!頑張って下さいね!応援してます! (2018年3月14日 16時) (レス) id: dcb8dac435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴぃたん | 作成日時:2018年3月13日 21時