tetsuro - 305 ページ3
※やや注意。展開早いです
ロココ調のインテリアは、わたしをお姫様にしてくれているようで。
「…趣味がいいんだか悪いんだか」
呆れたように家具を撫でる鉄朗の気持ちも、すこしわかる気がする。
『こんな部屋しか空いてないってね…』
「まぁ…どうせAの脚の痛みが引くまでだしな」
今日は鉄朗と海に来てたんだけど、そこでわたしが脚を挫いちゃって
最寄り駅までは歩かないといけないんだけど、鉄朗が「その脚じゃしんどいだろ」って言ってくれて、近くにあった(そこそこ趣味のわるい)ホテルにサービスタイムで入店した。
『…ごめんね、迷惑かけちゃって』
「別にんなこと思ってねーよ」
そう言って、鉄朗はわたしの隣に腰をかける。
「こっちこそ、まともな部屋取れなくてすいませんね」
『それは…鉄朗が悪いんじゃないでしょ』
「んまぁそうなんですけど。でも落ち着かないだろ」
(…確かに)
豪華なシャンデリアとか、カーテンのついたベッドとか
女の子の憧れではあるけど、体を休めるにはあんまりな気もする。
『…ほら、でも なんかお姫様になった気分だよ』
でも、鉄朗の厚意を無駄にするわけにもいかなくて
なんとかフォローのために、そんなことを言ってみた。
「あー…まぁ確かに普段味わえないもんな」
『そうそう！ね、だから…』
そんなに気にしないで、って言おうとした時。
「んじゃ、せっかくなんでお姫様扱いされてみます？」
『え？』
(…お姫様扱い？)
予想もしていなかった言葉。
わけがわからずに見上げると、鉄朗はどこか艶っぽい表情でわたしを見つめていて
『…どうやって？』
「どう、ねぇ…たとえば」
こんなふうに、って指を掬われて
＿＿＿＿そこからはもう、流れのままって感じだった。
.
いつも以上の優しい刺激に、何度も何度も肌が粟立つ。
『ん、っぁあ てつろ、』
「…こーら、お姫様なんだろ？もっと淑女らしくしろって」
脇腹を滑る大きな手も、低く掠れた声も、ぜんぶわたしをたかぶらせる材料になって
『も、むりぃ、…鉄朗っ』
「…おねだり上手な姫ですこと」
そう呟いて、鉄朗はシャツを脱いだ。
「…脚は？もう痛くない？」
『どうでもいい、そんなの、』
「どうでもいいって」
おかしそうに笑う鉄朗が憎くて、いとしくて
思わず彼の背中に抱きつけば、それに応えるように深くキスをしてくれた。
「…もっかい聞かせて。欲しい？」
お姫様扱い、なんて名ばかりだなぁなんて
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 538人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しかよる。(プロフ) - 白布と侑くんありがとうございます…めっちゃいいです…！いつになってもいいので今度は北さんお願いしたいです。 (2020年3月10日 12時) (
レス) id: 882c51294e (このIDを非表示/違反報告)
レイン - とてもキュンキュンしました！！リクエストで及川徹をお願い致します！！これからも更新頑張って下さい！楽しみにしています！ (2020年2月19日 1時) (レス) id: dc255275bf (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - めっちゃ好きです！リクいいですか？佐久早くんをお願いします！ (2020年2月15日 0時) (レス) id: ae7855eb22 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - リクでマッキーと岩泉君お願いします！ (2020年1月13日 22時) (レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - お星さま100個目押せたーー！めっちゃ嬉しい＾＾←言いたかっただけです。 リクで、国見ちゃんお願いします！ (2020年1月7日 9時) (レス) id: 339945d703 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：は お
| 作成日時：2019年12月8日 20時
