＊白布賢二郎 ー 醒 ページ8
「どういうつもりだよ」
『…』
「なぁ、言ってみな、A」
責め立てるような賢二郎の声。
答えずに黙っていれば、呆れたようなため息が聞こえる。
「都合悪くなったら黙るよな。馬鹿の典型的な行動」
『…そうやってすぐ人のこと非難するのもどうなの？』
「言い返せる立場になってから言えよ、それ」
頭の悪い私と違って、賢二郎は悪いのは口だけで、頭はいいからこうやって簡単に言い返されてしまう。
(…賢二郎を敵に回したのは失敗だったなぁ)
私にとって、あれは浮気って認識はなかった。
ただふつうに遊びに行くだけのつもりだったのに、向こうが勝手にキスなんかしてきて
どういうつもりか、それを賢二郎本人に伝えたりしたから。
(…陥れるつもりだったのかな。かっこいいと思ってたけどもう次はないや)
ボーッとそんなことを考えていれば、賢二郎は不愉快そうに目を細める。
「俺が見る目なかったのが悪い？お前みたいな性悪に落ちるような男だったのが馬鹿？」
『しらない。浮気じゃないもん。なんで私よりあいつの言葉信じるの？』
(…そうだよ。向こうは私からって言ってるかもしれないけど、ほんとに私からはしてない)
自信たっぷりな反論のつもりだった。
でも、賢二郎に勝とうなんて甘かったみたいで。
「俺の許可なしに別の男と二人で出かけたりする時点で、だろ。
キスはお前からやってないにしても責める部分なんかいっぱいある」
(…もうやだ、無理。
勝ち目ないじゃん)
ここまで言い争ってしまうと、簡単にごめんなさいって言うのもなんか癪。
かといって口でなんて到底勝てない。
『＿＿けんじろ、』
「なんか醒めるよな」
私の言葉を遮るように、賢二郎の冷えた声が響く。
『…え、醒める？…って？』
「興醒め
これ以上お前に付いてける気がしない」
そう言う賢二郎は、完全に私を軽蔑しきっているように見えた。
(＿＿＿なんで？
こんなことで？
誤解って言ってるのに……？)
淡々と話を進める賢二郎に反して、私の頭には？しか浮かばない。
『ちょ、待ってよ、なんで？
私の話聞いてよ』
そう言って、賢二郎の服の裾を引いてみる。
振り返った彼の表情は＿＿＿
「何？」
(ねぇ、待って、賢二郎)
どうしたら許してくれるの？
なんでそんな顔するの？
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ん？……君は誰だね！？(プロフ) - 夢主ちゃんのくずっぷりが、、、 (2020年6月20日 18時) (
レス) id: c7581e2406 (このIDを非表示/違反報告)
Rena(プロフ) - 白布くんと影山に捨てられたくなるような小説でした。応援してます (2020年5月2日 1時) (レス) id: cec64ef57b (このIDを非表示/違反報告)
白並あんず - リクエストで瀬見さんやってもらいたいです…白布と影山は精神えぐられました…及川さんの話がお気に入りだったりしますw (2019年9月29日 0時) (レス) id: 110026f8f9 (このIDを非表示/違反報告)
まりも。 - リクエストで茂庭さんお願い出来ますか…？ (2019年8月27日 14時) (レス) id: 6023cd4d77 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのティッシュ - リクエストお願いします！研磨とあかーしって大丈夫ですか…？よろしければお願いします。あと、応援してます！更新ファイトです(^-^ゞ (2019年8月27日 5時) (レス) id: 9aa7f700a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：は お
| 作成日時：2019年8月24日 10時
