〇想い、届け〇【月島蛍】 (ページ5)

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「頼む！勉強教えてくれ！…さい！」

お昼休み、私の前に現れたのは日向と黒髪の男の子だった

「えぇ…急だなぁ」

「だってA勉強出来るんだろ？！」

「え、出来ないよどこ情報」

「中学のとき成績よかったじゃん頼むよ…」

「…っす」

隣にいるのは影山くん、と言うらしい
成績がやばく、定期テストでいい点を採らなければ部活に参加できないというのだ

「……困ったな、」

私だって成績はそんなに良くない
自分だって部活あるし

「なにAさん困らせてるの王サマたち」

そう現れたのは、購買から帰ってきた月島くんと山口くんだった

「なんで月島がいんだよ！俺はAに頼んでるんだぞ！」

「なんでって同じクラスだからだけど。はい、これAさんの。」

「え、ありがとう！」

目の前に置かれたのは焼きそばパン
弁当を家に忘れて項垂れていたのを見ていてくれたようだ

「…ってコトだから。前みたいに谷地さんに頼みなよ」

そう言って日向たちを追い払う

ほんと、なんだか私とは全然対応が違うなぁ、って思ったら笑いがこらえられなくなった