誰も知らない幼馴染 (ページ4)

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誘拐事件と妖怪ページ4

＊

時は進み放課後。
私は授業中も誘拐事件の事を考えていた。
確かに、誘拐は人でもできる。でも、その分妖怪の方も怪しくなっていく。

考えた結果、何方の仕業かは分からなかった。
妖怪の仕業だと、私達妖怪探偵団が出動するが、人だと何もできない。

良くも悪くも、二人に知らせるしかなかった。

私は机に仕舞った物を鞄に入れ、鞄を持った。
今日配られた冊子の紙のせいで、多少重くなっていた。

そして教室を出て、階段を降りた。
謎に急ごうとしている私。

心の何処かで「妖怪の仕業」だと思っているのだろうか。

私は下駄箱にある外靴を下のコンクリートの部分に置き、上靴を下駄箱の中に仕舞った。

そして外靴を履き、外に出た。

外に出た後、私は走って家に向かった。
何時も挨拶してくれる子にもすれ違ったけど、今は気にしなかった。

朝は寂しく感じた道路も、今は明るく感じた。

「ただいまー」

私はドアを閉め、履いていた靴を脱いだ。
靴は乱暴になっているが、また後で履くから良いと思い、そのままにしておいた。

そして自分の部屋に向かい、ドアを開けた。
部屋には誰もいない。
まぁ当たり前の事だが。

私は机の上に鞄を降ろした。
準備は帰ってきてからでいいよね。

そして私は私服に着替えた。
服は適当に取ったが割と良さ気だった。

その後、私は最低限の荷物を持って、部屋を出た。

部屋を出てリビングに行くと、ケースケがテレビを見ていた。
見ていたのは前日録画した番組だった。

「姉ちゃん何処か出かけてくるの？」

ケースケはテレビから目を逸して言った。
私はその言葉に軽く返事をした。

するとケースケは「へー」と言ってまたテレビに目を向けた。

一体その質問の意味は何だったのだろうか。

「お母さんは？」

「さっき出かけてくるって言ってた」

私は「ふ〜ん」と返した。
するとケースケは「ふ〜んってなに…」と呟いた。

さっきの仕返しよ！

私はそう思った。

そしてリビングを出て、玄関に向かった。
ケースケが何か言ったけど、何も聞いていない。

そして玄関に向かい、私は先程脱いだ靴を履いた。
靴は僅かに暖かく、少し気持ち悪かった。

扉を開けて、私は外に出る。
その時に「いってきま〜す」と言った。

勿論返事は無かったが。