空高く【男主】 (ページ3)

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こんなに嫌われてる俺が上げた球をチームメイトは打ちたくもないだろう。

でも、一度決めたことは最後までやりなさい。というのが母の教えだ。

母｢決めたこと、好きなことは、誰にどんなにバカにされても最後までやり遂げなさい。
私だけはずっとずっとあなたの味方だから。
いつでも応援してるから｣

諦めそうになった時は、何度もそうやって励ましてくれた。

俺は負けない。強くなりたい。

必ずあの場所に立つんだ。

中学ではもちろんベンチ。

なんならマネージャーのような立ち位置だった。

高校では小さいし細いからと言ってリベロやセッターにされた。

高｢優が上げる球は打ちやすいし、どんな球が来ても優なら上げてくれる安心感がある｣

健太郎さんだけはこう言ってくれて、それがすごく嬉しかった。

当時は嫌だったけど、あの時のリベロとセッターの経験が、

自分をここまで上りつめさせてくれたんだと今は思える。