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サーブは祐希狙いになり、フェイントなどを使ってディフェンスを散らし、









守りが薄くなった所に強烈なスパイクを打ち込んできて、相手の流れに飲まれそうになった。









祐希や有志のマークも厚くなり、ブロックされることが多くなる。









まずい、二人がイライラしてきたな…と思っていると、監督がタイムアウトを取る。









自分は、マサさんや達さんが二人に声をかけている景色をぼんやりと見ていた。









俺はなんて声をかけたらいいかわからない。








祐希や有志のように、球は全部俺に持ってこい!とも言えない。









波に乗っている時は調子がいいけど、








少し風向きが変わると強気でいられなくなる自分が本当に嫌いだ。








そんな俺の肩を叩いたのは藤井さんだった。









まるで、今はお前が頼りだよ。

お前に球を持っていくから後は頼んだよ。









と言ってくれているようだった。









そうか、俺だって日本を背負ってるんだ。









遠慮してる場合じゃないよな。

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作者名:しぃ | 作成日時:2019年12月7日 11時

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