始末屋SixTONES～Ⅳ～ (ページ23)

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樹「はい、A忘れ物。」

帰ってきた樹からそう言って渡されたのはさっきまで着けていた指輪だ。

車の中で外したときに落としてしまったんだろう。さっきの電話はこのことだったのかな。

『取りに行ってくれたんだ、ありがと。
ところで私の携帯は？』

樹「Aさんいつの間に風磨とこんなに仲良くなってたわけ？」

そう言って見せられた携帯の液晶に映っているのは風磨さんの連絡先。いたずらで登録名が風磨くん♡にした画面だ。

俺はまだフルネームで登録されてるのに、こいつはハートついてんのか〜悲しいな〜。なんて言ってるけど、

ニヤニヤした口元が隠せてないし、何か勝手に操作し始めたし。

『これは風磨さんが勝手にやっただけで、それに今まで忘れてたし、』

京「これは悲しいよなぁ笑。」

『笑っちゃってるじゃん。悲しくないのバレバレだって。』

ジ「俺もハートつけとこー！」

『それくらい正直な方が清々しくていいと思うよ、』

樹から大我へ、最後にジェシーに回ってようやく私のところへ携帯が戻ってきた。

京「ていうか、樹💙じゃなくて樹くん💙なのがガチっぽくてなんかやだ笑。」

樹「やめてよ、そういうこと言うの！笑」