Sweet butterfly〜Donghae〜

初めての友達 ページ41

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「え？どなた？」

「えっと…あたしは…」

「オンニ、ｼｳｫﾝオッパのお見合いの相手ですよ！あの！」


ああ、とオンニが両手をパンっと叩いた。


「あのｼｳｫﾅが振り回されてたっていう例の？！」

「え！？え…っと…」


申し訳なさそうに、ミイナが俯いた。


「オンニ…」

「あ、ご、ごめんなさい(汗)もしかして、ｼｳｫﾝから聞いて来てくれたの？」

「えぇ、まあ…」

「入って？嬉しい！来てくれて」


あたしがミイナを招き入れると、オンニは飲み物を買ってくると言って部屋を出て行った。


「あの…大丈夫？」

「うん！大丈夫！ほら、この通り！アイテっ」


ｼｳｫﾝオッパとミイナの優しさが嬉しくて
ついはり切って腕を振り回したらズキっと痛みが走った。


「あ！大丈夫じゃないし！(笑)」

「あは、そうみたい…」

「もう」


なんか、雰囲気変わった…？すごく、柔らかくなった…
それってもしかして、ｼｳｫﾝオッパのおかげ？


「もしかして、オッパと付き合ってる？」

「え？…………」


はずかしそうに顔を赤らめて小さく頷くミイナが、すごく可愛く見えた。


「あ、待って？電話…」


ミイナのバッグの中でブルブル震える振動が部屋に響く。


「あ、オッパ？うん、今ハニの病室。うん。元気そうだよ。
え？うん………ふふ、あたしも…うん。じゃあ…」


オッパって、ｼｳｫﾝオッパだよね？
通話を終えてもなお、携帯の画面を愛おしそうに見つめるミイナの横顔は
幸せそのもので…

軽くジェラシーすら感じてしまうほどだった。


「オッパ…？」

「え？あ、うん、さっきホテルに戻ってきたみたい。大丈夫？って」

「オッパって、呼んでるのね」

「え？うん……」

「なんか不思議。初めて会った時は『ﾁｪ･ｼｳｫﾝ！』って呼び捨てだったのに(笑)」

「そ、そうだったっけ…？(汗)」

「そうだよ。凄い偉そうだったのに」

「あー、あれ、もう忘れて？恥ずかしい」

「ミイナ…幸せそう。うまく行ってよかった」

「あ、あれ…水族館」

「ん？」

「ハニが勧めてくれたんだって聞いた…」

「ああ…いや、あれはただ、あたしならどこに行きたい？って聞かれて
答えただけだよ」

「でも、楽しかった。ありがとう」

「そんな…」

「ねえ、ハニ。あたしたち、友達になれるかな？」

「え ？もちろん！嬉しい！！
あたしね。日本に来てから、芸能人以外の友達って出来なくて…」

「良かった〜」



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