検索窓
今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:397,191 hit

支えてくれたもの ページ35

*


オッパ達が日本でファンクラブイベントを開催している頃。

事務所でメイクを済ませ、日本に経つ前にユリオンニが用意してくれた
衣装に着替えてバンで会場に向かう。


緊張で足が震える。
何人くらい集まってくれてるかな?
誰もいなかったらどうしよう…

期待と不安で胸が押しつぶされそうで、自然と涙があふれる。


車窓を流れて行く街の景色を見ながら、日本から韓国に渡った頃のことを思い出す。


ずっと、虐められて育ってきた。
日本人と韓国人の間に生まれてずっと。

たった一人で過ごした日々であたしを支えてくれたのは、歌だけだった。
Kpopがまだ今みたいに持て囃される前から好きだった。

そんな時に現れたSjに、あたしは夢中になった。
その中でひときわ輝いて見えたドンヘオッパを好きになるのに時間はかからなかった。

でもあの頃は、まだ憧れとしか思ってなかったけど。

その思いが、ただの憧れじゃないって事に気づいてからどれくらい経っただろう。

決して報われることはないこの思いを、どうやって消化すればいいんだろう…


「ハニ!ハニ見て!!」


マネオンニに肩を叩かれて現実に引き戻された。


「え?」


窓の外の光景に、目を奪われる。


サイン会が行われる店の外に並ぶ人の列。
みんな、あたしのCDを片手に、うちわやボードを持ってる人もいる。

あ、日本語でも書いてある!


「凄いじゃないハニ!良かったわね!」

「オンニ……」

「あ、ほら。今から泣いてどうするの?メイクが取れちゃうじゃない」


そう言ってマネオンニの目だって充血してるじゃない(笑)


「ん…」

「さあ、行くわよ?」

「はい!」


店に横付けされた車のドアが開いて外に出ると、大きな歓声が上がる。

その時は、まさかあんなことが起きるなんて予想すらしていなくて。


まるでステージに上がる前みたいな高揚感に包まれて


あたしは興奮を隠しきれなかった。


*

なんだこれ〜DH〜→←サイン会



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (308 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
581人がお気に入り
設定タグ:SUPERJUNIOR , ドンヘ , Donghae
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さくらこ(プロフ) - まあさん» まあさん、初コメありがとうございます!絶妙だなんて(///△///) 自分ではもう、ない知恵振り絞ってる感じなんですが^^;2章に移行しましたので、引き続きおつきあいくださいね! (2013年10月23日 17時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ごんごんさん» ごんごんさん、コメントありがとうございます!そうなんですよね。ぶつければいいと思うんだけど…なかなか、うまくいくか…って感じです。2章に移行しましたので、引き続きおつきあいくださいね! (2013年10月23日 17時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。いつも絶妙な展開で楽しませて頂いてます(*^^*)これからのドンへの展開楽しみです(*^^*)さくらこさんのセンス大好きです!!! (2013年10月23日 0時) (レス) id: 9c0e6bd832 (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - ドンへさん自分の気持ちに気づいたならその気持ちをぶつけちゃって… いつも楽しみにしています^_^ これからの展開がとても気になります>_< (2013年10月23日 0時) (レス) id: 3fe715c8fc (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ミイさん» ミイちゃん、いつもコメントありがとう〜ドンへ、そろそろ気づかなきゃダメよね^^;ヒチョルも絡んで複雑…です^^; (2013年10月16日 23時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mi*ku | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/  
作成日時:2013年10月3日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。