俺のポジション〜DH〜 ページ24
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その光に吸い寄せられるように、虫かごを覗き込む男の顔が初めて現れた。
「お、ヒチョリヒョンやっと登場か」
「うわ、ハニ………」
「すげー、綺麗だな…」
真っ白い、チュールレースが幾重にも重なる、胸が大きく開いたドレス。
あちらこちらに散りばめられたビジューが、光を反射して輝いて…
背中には、大きな蝶の羽根が付いて、虫かごを覗き込むヒチョリヒョンと見つめ合う。
ここから、ヒチョリヒョンのラップ。
そして、ハニとの絡み合うようなカップルダンス。
「ちょ…これなんか、エ ロいな…」
俺が練習してたダンスよりももっと、密着度が増してないか?
なんか。
すごく胸が騒ついて落ち着かない。
これを、俺が海外にいる間に撮ったのか。
無性にイラついて爪を噛んだ。
「うわ、最後なに?キスしてるように見えない?」
「ああ、ぽいな」
ハニの顔がヒチョリヒョンの頭と被ってよく見えないけど
見ようによっちゃキスしてるようにも見える。
「おい、ドンヘ大丈夫か?」
「え、ああ、なんで」
「いや、なんか顔色悪いから…」
「別に…」
それから、また見直すっていうキュヒョンとリョウクを残して俺は部屋に戻った。
ベッドに体を投げ出して、天井を見上げる。
なんだ?このモヤモヤは。
ハニが、いつものハニとは違ってたから?
あんなに綺麗になって…
いや、違う。
俺が落ち着かないのは。
ヒチョリヒョンに俺のポジション奪われそうだから。
ハニと、俺の関係が
ヒチョリヒョンに取って替わられそうで。
「おい」
いや、だからってなんだ?
俺とハニが、それでどうこうなるわけじゃない。
「おーいい、ドンヘー?」
今まで通り、あいつは俺をヒョンと呼ぶし、俺も…
「おいったら!!」
「ぐえっ」
いきなり、お腹の上にヒョクが飛び乗って現実に引き戻された。
「イッテー!なんだよ!!」
「何回も呼んでるのに返事しないから!ハニのMVの再生回数凄いことになってるぞ!」
俺が思ってる以上に、ヒョンとハニが共演した曲は話題を集めて
ヒットチャートを駆け上った。
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さくらこ(プロフ) - まあさん» まあさん、初コメありがとうございます!絶妙だなんて(///△///) 自分ではもう、ない知恵振り絞ってる感じなんですが^^;2章に移行しましたので、引き続きおつきあいくださいね! (2013年10月23日 17時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ごんごんさん» ごんごんさん、コメントありがとうございます!そうなんですよね。ぶつければいいと思うんだけど…なかなか、うまくいくか…って感じです。2章に移行しましたので、引き続きおつきあいくださいね! (2013年10月23日 17時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。いつも絶妙な展開で楽しませて頂いてます(*^^*)これからのドンへの展開楽しみです(*^^*)さくらこさんのセンス大好きです!!! (2013年10月23日 0時) (レス) id: 9c0e6bd832 (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - ドンへさん自分の気持ちに気づいたならその気持ちをぶつけちゃって… いつも楽しみにしています^_^ これからの展開がとても気になります>_< (2013年10月23日 0時) (レス) id: 3fe715c8fc (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ミイさん» ミイちゃん、いつもコメントありがとう〜ドンへ、そろそろ気づかなきゃダメよね^^;ヒチョルも絡んで複雑…です^^; (2013年10月16日 23時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mi*ku | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時:2013年10月3日 4時