本能のままに〜DH〜 ページ17
*
ｼｳｫﾝが彼女を連れていなくなってからミイナのボディガードと2対2になったけど。
ボディガードって言ったって、所詮女の子だし。
この男ら、ケンカ慣れしてるっぽいな。
大丈夫か？
「このヤロウ！」
「おっと」
こう見えて、俺だってそこらのチンピラには負けない自信はある。
こういう奴らはやたら身振りが大きいから、ヒラリヒラリとかわして相手を疲れさせる。
「あ」
ふいに、側溝に足を取られてグラついて油断した隙に、男に殴られそうになった。
顔だけはやめてくれよ。これでも商売道具なんだから…
「ぎやぁあああああー！！！」
いきなり、この世のものとは思えないような奇声を発したボディガードが
目にも留まらぬ足さばきでその男の肩の辺りに回し蹴りを食らわせた。
「す、すげー」
「大丈夫ですか？」
「あ、ああ…あ、危ない！」
肩を蹴られた男がのたうち回る横で、もう一人の男がナイフを出して
ボディガードに切りかかった。
ボディガードはすかさず身をかわすと、空手チョップみたいにその男からナイフを叩き落とした。
「まだ、やりますか？」
「くそ…これで諦めたわけじゃ…」
「いい加減にしないと、法的手段に訴えますよ？
これまでのことも、全部証拠は手に入れてるんです」
男たちはぐうの音も出ない様で、汚らしい言葉を吐き捨てて走り去った。
「うわー、すごいな。君、テコンドーでもやってんの？」
「え！あ、は、はぃ…一応、有段者で……」
さっきの威勢はどこへやら？なんか借りてきたネコみたいだな(笑)
「すいませんでした。巻き込んでしまって」
「いや、いいよ。俺もちょっとあってイラついてたからいいストレス発散出来たよ」
「はぁ」
「でさ。さっきの話なんだけど。あれってどういうこと？訴えるとかどうこうって」
「あ…実は…」
*
彼女のボディガードから聞いた話は、ミイナが根も葉もない噂をされているって事で。
ｼｳｫﾅ、お前の考えは当たってるよ。安心しな。やっぱお前は凄いな。
まあ、次の日にはｼｳｫﾝがしたことを知ってちょっと驚いたけど。
でも俺、そういうお前も嫌いじゃないよ。
本能のままに行動することがあってもいいんじゃないか？
いつも神様のご機嫌ばっか伺ってるｼｳｫﾝよりずっと人間らしくていいじゃん。
俺は…本能のままに生きられてるか？
きっと、お前よりも何かに縛られてるような気がするよ。
*
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さくらこ(プロフ) - まあさん» まあさん、初コメありがとうございます！絶妙だなんて(///△///） 自分ではもう、ない知恵振り絞ってる感じなんですが^^;2章に移行しましたので、引き続きおつきあいくださいね！ (2013年10月23日 17時) (
レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ごんごんさん» ごんごんさん、コメントありがとうございます！そうなんですよね。ぶつければいいと思うんだけど…なかなか、うまくいくか…って感じです。2章に移行しましたので、引き続きおつきあいくださいね！ (2013年10月23日 17時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。いつも絶妙な展開で楽しませて頂いてます(*^^*)これからのドンへの展開楽しみです(*^^*)さくらこさんのセンス大好きです!!! (2013年10月23日 0時) (レス) id: 9c0e6bd832 (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - ドンへさん自分の気持ちに気づいたならその気持ちをぶつけちゃって… いつも楽しみにしています^_^ これからの展開がとても気になります>_< (2013年10月23日 0時) (レス) id: 3fe715c8fc (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ミイさん» ミイちゃん、いつもコメントありがとう〜ドンへ、そろそろ気づかなきゃダメよね^^;ﾋﾁｮﾙも絡んで複雑…です^^; (2013年10月16日 23時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi＊ku
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年10月3日 4時
