例外〜DH〜 ページ29
*
あぁ、俺ってば。
ホント馬鹿。
なんだよ。
「お前の匂いが消えちゃうじゃん…」
って!
お前はヘンタイオヤジか!!
匂いが消えちゃう、なんて(恥)
あー、恥ずかしすぎて汗出てきた。
A、呆れてたよな?絶対。笑ってたし。
どうしよ。
マジでヘンタイって思われてたら。
けど。
好きなんだよ。
Aのさ、シャンプーの香りと、なんか知らないけどAの匂いが
混ざり合ったような?
他の誰の匂いでもない、俺の五感をくすぐるような堪らない薫り。
きっと、俺にだけわかる薫りってもんがあるんだと思う。
でもこれ、絶対みんなには話せないな。
末代まで冷やかされる。
そんなことを考えてたらシャワーの音が止まった。
Aの緊張がここにいても伝わってくるみたいで落ちつかなくて
ソファーで立ったり座ったり。
あのクリスマスを、一緒に過ごしたのがまるでなかったことみたいに、
縮まったと思ってた距離は、なんか離れてしまったような気がして。
男と女って、一線を超えるとグッと近づくもんだって思ってたけど
Aは例外みたいで。
でも、そういうとこが可愛かったり愛しいって思うんだけど。
しばらくして、ひょこっと現れたAを見た瞬間。
俺の全ての細胞が活性化したのがわかった。
まだ少しだけ湿った髪、火照った頬。
すっぴんのつるつるな素肌。
風呂上がり……いいかも←
「オッパ…?」
はっ!いかん、見惚れてた。
「え、あぁ、お、おいで?」
しまった。吃った(汗)
うん、と小さく答えたAが、ゆっくりと近づいて。
モジモジして、スウェットの裾を弄ぶ指を絡め取って引き寄せたら、
簡単にバランスを崩して俺の膝の上に横座りの状態になった。
「んー、シャンプーのいい香り」
首筋に顔を埋めて、Aの香りを吸い込む。
「オッパってば、やっぱりちょっと…(笑)」
「あ、今オヤジかって思った?」
「ん、思った」
「こいつ」
「痛っ」
からかうAの鼻をキュって摘まんで。
すかさずその下の唇に口付けた。
何度も何度も。
舌を滑り込ませると遠慮がちに絡まる舌が…甘い。
何も付けてないはずなのに、フルーツみたい。
「美味し…」
「オッパ…」
横抱きのまま、膝裏に腕を通して立ち上がる。
一瞬、ビクッとしたAの腕が俺の首に回ってぐっと近づいた身体。
!!
ブラ…してない!?
胸に当たる、その柔らかい感触。
体温が一気に上がった。
*
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空雫(プロフ) - 初めまして。さくらこさんの書かれるドンへも他のメンバーのお話も大好きです。続きが気になるのですが、パスワードを教えていただくことは可能でしょうか?宜しくお願いします。 (2018年5月26日 9時) (レス) id: 0801b41e0f (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - こんばんはいつもさくらこさんの小説読ませていただいてます。他サイトもいってみたのですが、パスワードがわからなくて閲覧できませんでした。パスワード教えていただけますか? (2015年6月8日 0時) (レス) id: 3a128bea2c (このIDを非表示/違反報告)
toto0417(プロフ) - さくらこさん、アンニョン。私も今は切ないです。でもさくらこさんのお話しを読んで待ち続けることができるかな。お話し楽しみにしてますね。 (2015年5月14日 8時) (レス) id: 3b0a8c873c (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - megumeguさん» megumeguさん、コメントありがとうございます!結構最後はアホなとこも出してみたんですが、私もアホなとこも大好きですw (2014年3月23日 23時) (レス) id: fdaddc2cfc (このIDを非表示/違反報告)
megumegu - アホなドンへが好きだけどアホじゃないドンへゎ新鮮でいいなとおもいました。面白かったです。 (2014年3月23日 22時) (レス) id: e00404540f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらこ | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時:2014年1月13日 15時