大人気ない俺〜DH〜 ページ21
*
年明けから、俺とは逆に忙しくなったA。
待ちに待った日本デビューが決まってとても嬉しそうに話してくれた
Aと会えないのは寂しいけど…
会いたいなんてワガママ言えないし、いや、会えてはいるんだよ。
ただ二人っきりってのがないだけで…
まあ、俺たちも3月になればウネの日本でのツアーも始まるし
ここはオッパらしく、落ち着くまで見守ろう。
「ちわーっす」
「あぁ、ヒョン。今日ハニ来てますよ」
「え？そうなの？」
「ええ、今日なんですよ。日本からタツヤっていうラップの子が来るの」
ああ、Aの昔のレッスン仲間って言ってたっけ。
…今日だったのか。
Aとのコラボ、他のやつになんて、ちょっと嫌だけど
日本でのデビューだし、元は日本で育ったAだから
そっちの方がいいっていう上の考えなら仕方ない。
そう、物分りがいいフリなんて、するもんじゃないって思い知ったのは
そのすぐ後で……
俺もAのオッパとして挨拶でも、と思って行った会議室の中から
聞き慣れたはずのAの声で聞きなれない日本語を聞いた時。
思わず俺は、足を止めて。
中の二人の会話を、聞き耳を立てて聞いていた。
何を話してるのか、単語くらいしかわかないけど。
『A』
Aの名前を、呼び捨てにする声。
その名前で呼んでいいのは俺だけなんだ。
そんな、大人気ない思いが沸き起こって。
チラッと覗いた部屋のなか、Aの頭をワシャワシャするそいつを
見た瞬間。
俺の中で発火したみたいに身体が熱くなった。
それも、俺だけのものだ。
気づいたらAの名前を呼んでて。
思った以上に長身のそいつ。
俺よりかなり……高い(悔)
そして、何だ？この挑戦的な目……
ああ、そうか。
こいつも、Aを……？
きっと、恐ろしく勘が鋭いやつなのか。
俺とAの関係に気づいてライバル視してるのか。
だけど。
生憎Aは俺のだから。
「ぁあ、そうだ。みく、今日このあと時間は？」
見せつけるようにAに近づいて。
耳元の髪をかわいい耳にかけて囁いた。
「ぇ……？」
俺とそいつの雰囲気を察したAが戸惑ってる。
ゴメンな、A。
でも、俺は引けないから。
「っと……今日はこの後タツヤ達とご飯食べて終わり…だけど…」
「じゃあ後で電話する」
そいつの目から視線を外さないまま耳元に唇が触れるくらい近づいて。
俺は部屋を出た。
ああ、大人気ない……よな？
*
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空雫(プロフ) - 初めまして。さくらこさんの書かれるドンへも他のメンバーのお話も大好きです。続きが気になるのですが、パスワードを教えていただくことは可能でしょうか？宜しくお願いします。 (2018年5月26日 9時) (
レス) id: 0801b41e0f (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - こんばんはいつもさくらこさんの小説読ませていただいてます。他サイトもいってみたのですが、パスワードがわからなくて閲覧できませんでした。パスワード教えていただけますか？ (2015年6月8日 0時) (レス) id: 3a128bea2c (このIDを非表示/違反報告)
toto0417(プロフ) - さくらこさん、ｱﾝﾆｮﾝ。私も今は切ないです。でもさくらこさんのお話しを読んで待ち続けることができるかな。お話し楽しみにしてますね。 (2015年5月14日 8時) (レス) id: 3b0a8c873c (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - megumeguさん» megumeguさん、コメントありがとうございます！結構最後はアホなとこも出してみたんですが、私もアホなとこも大好きですw (2014年3月23日 23時) (レス) id: fdaddc2cfc (このIDを非表示/違反報告)
megumegu - アホなドンへが好きだけどアホじゃないドンへゎ新鮮でいいなとおもいました。面白かったです。 (2014年3月23日 22時) (レス) id: e00404540f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2014年1月13日 15時
