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33.愛で溶かして ページ33

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大『めっちゃ走った!笑』






忠義くんはキッチンに行き、お茶を入れて私に渡す。









「あの…、わたし帰ります」
大『……Aの帰るとこ、ここやで?』
「忠義くん…、」
大『横山くんのとこじゃないよ。』









わたしに近づいて、真剣に私を見て。
ふわ、と包まれた。








大『痩せた。』
「そんなことは」






突き返せないのは、ナゼ…?









大『凛のこと、覚えてる?』
「凛さん…はい、」







覚えてる。忠義くんの前の彼女さん…。







大『俺、あんときAに救ってもらったやん?』「……はい、」









なんでその話を今するの?






大『今のA、そん時の俺と同じ。』
「え?」






そんなわけないじゃない。
暴力も受けてるわけじゃないし、






『やっぱ気付いてないんやな』


大『Aは…誰がすき…?』
「よ、横山さんです。」
大『ほんまに?』
「ほんと、です」
大『ずっとそばに居たいって思う?』
「はい。そばにいなきゃいけない、って思います」









私の返答に、忠義くんは首を横に振った。









大『そばにいたい、と、そばにいなきゃいけない、は…違うんやで』









なんでそんな悲しい目で見るの









大『俺が、全部治すから。』





ね…やめてください。そんな優しい声、どうして。







「忠義く…ん…?」








寝室に手を引かれて。ふんわり、
ベッドに寝かされて。忠義くんの体重が乗る。









大『ぜんぶ。…元々俺のせい。』






触れるだけのキスが額、瞼、頬、唇に降ってくる。






「…横山さん…が」





横山さんには私が、いなきゃいけないのに。






大『…頭ん中、横山くん?』
「あっ。」







頭にも、髪にもキスを落としながら服の中に入ってきた懐かしい手に、ビクッと身体が反応した。








大『いいよ…横山くんのこと考えてても。』






ホックが外されて。





「っ、忠義くん?」
大『…すき。』









熱を帯びた瞳が私を捉えて、離さない。









「なんでです、か」



大『…聞いちゃう?それ。
俺の回答が多すぎてAは覚えきれへんで…?』









くすぐったそうに、だけど切なそうに。
忠義くんは私に微笑む…。

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ふみ(プロフ) - 号泣…… (2018年11月21日 10時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - なんだか、切ない展開なのですか??もう、泣いてるんですけど……(;_;) (2018年11月21日 7時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - いつも楽しみにしています!でも、読む度ドキドキしてます! 毎日の更新がすごく楽しみです!!! (2018年10月15日 22時) (レス) id: 173ae5ab39 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - あー胸が苦しくて毎回読むたびに心臓バクバクしてます!この後も楽しみにしてます! (2018年10月14日 8時) (レス) id: eb27484988 (このIDを非表示/違反報告)
めちゃ(プロフ) - どうしてこんな風になっちゃんたんでしょうね 誰も悪くないしみんなずるいと思うし。いつのまにか強い女性になっていた主人公ちゃん。更新楽しみにしています (2018年10月11日 20時) (レス) id: cec7d133e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:∞くらゆい∞ | 作成日時:2018年10月9日 19時

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