にかちゃんだよ〜とは言えない③ (ページ39)

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うちの妹② ページ39

sideたまもり

たまに顔は出してたけど、撮影できるような時間が取れなくて動画に出るのは久しぶりのJGR。

今日はJGRアワードってことで大半のメンバーが出演することになってて、久しぶりに会うメンバーもたくさん。

「たまさーん！お久しぶりですー！」

「玉森くんだ！お疲れ様です。」

向井とふっかがむっちゃ笑顔で挨拶してくれた。佐久間はやっぱり宮田に行っちゃってるあたり、マジで好きなんだろうな。好き具合で言えばオレの方が上だと思うけど。

そしてこのふたりはSnowMan、となれば。

「おつかれーAちゃん。」

「お疲れ様です。」

そう、マネージャーやってるAちゃん。ニカの妹で前にキスマイ担当だったのもあって、なんだかんだ気にかかるよね。

「Aさんうらやまし……。」

「こーじぃ、やっぱ負けるんだよオレたちはさ。」

「向井もふっかもおつかれー。ごめんね、妹優先になっちゃうんだよ。」

「「妹！？」」

妹って言ったらちょっと裏返ったような声の二人。もちろん比喩っていうのは伝えたけど、それでもそのレベルまで仲がいいのかと思ったみたいで、なんとも複雑な表情をしている。

これ、どっちの意味だろうね。どっちでも嬉しいというか面白いけど。オレがうらやましいのかAちゃんがうらやましいのか。

「Aー。玉森くんの妹やったん？ならオレ弟やん。」

まさかの重岡参戦。キスマイ担当になる前WEST担当してたのは聞いていたけど、まさか呼び捨てするほどの関係だとは。

相手がしげなのもあって、余計つっかかりたくなる。(もちろんプロレス的な意味で)

「なにそれ、どういうこと？」

「勝手に弟って言ってるんですよ、この人。年上なのに。」

「お兄ちゃん、弟のだいきです！」

これにはオレだけじゃなくて向井とふっかもはぁ？と言い出しそうな表情。特に関西時代付き合いのある向井はそんなの聞いてへんで？としげをつっついている。

「ほんならオレもAさんの弟になりたい！」

「それならオレも！」

「やーふっかは弟だめでしょ、Aより年上じゃん。」

「年上なのに弟名乗ってるしげが言うな！」

と、3人がやいやい言い合ってる中、Aちゃんがひょこっとオレの近くに移動してきて。別の仕事があるとのことで一旦ここを抜けるらしい。

弟なんていないので周知徹底お願いします、と丁寧にお願いされる。……しっかりしてるよ。そこら辺か、弟が勝手に増えるの。