にかちゃんだよ〜とは言えない② (ページ7)

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イケメン診断ページ7

sideめぐろ

この日はオレ、ふっかさん、阿部ちゃん、こーじでYouTubeの撮影。アプリを使ってイケメン診断をするらしい。SABCDの五段階で判定されるとのことなので、できればSかAを取りたいよね。

それは事前に説明してくれたAさんも同じらしくて。是非お願いします、とお願いされた。その後に驚きの事実もあったんだけど。

「私も頑張ったらA取れたのでいけますよ、きっと。」

「えっ？Aさんイケメンやったん？」

「イケメンだったなんて……！」

自称SnowMan内1位と2位のこーじとふっかさんが少し後ずさりしちゃってる。阿部ちゃんはオレはまずBとりたいなぁってのほほんとしている。

かくいうオレもSかAなんて言ってるけど、どんな基準で判断してるのかわからないから、せめてBは取りたいところだ。

そうこうしているうちに収録が始まり、順番になんとかイケメン判定を受けようと角度とか表情とかを工夫して撮っていくわけだけど。

オレ、1回C判定食らっちゃったんだよね……。普通にやってればB取れるって阿部ちゃんとこーじ見てて思ったのに、まさかのC。

その後なんとかA判定もらったけど、結局奥の手ラウールでもS判定だけはもらえなかった。アプリが絶対とは言えないのは分かってるけど、悔しいのは悔しい。

Aさんも悔しかったらしい。

「ちょっとこのアプリおかしいですね、私がAなわけないし、皆さんがCとかBでもないし。」

「そうだね、Aさんかわいいのにイケメン判定してくるし。……かわいいのに。」

「えっと……？」

「めめ、大事なことだから2回言ったんだよね？Aちゃん喜んで！」

阿部ちゃんが援護してくれたおかげで、目をぱちくりさせてたAさんのほっぺたが真っ赤になって。そしてありがとうございますとお礼してもらった。

……ほら、やっぱりかわいい。

「めめー！そんなに見つめたら心臓に悪いて！オレでも毎回ドキドキすんのにー。」

「ほんとだよー。めめはこーじくんと一緒に回収しておくんで！」

流れでAさんのこと見てたら、こーじとラウールに両腕掴まれちゃって、この場から引き剥がされた。

阿部ちゃんとふっかさんがAさんと話している姿が遠くなる。

「あの二人はいいの？」

「めめと違って制御できてるからな。」

「オレも別に……。」

「いやいや、無意識のうちに垂れ流してる！」