にかちゃんだよ〜とは言えない② (ページ3)

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何かの実験第2弾② ページ3

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ラウールさんには本当の事は言えていないけれど、ただいま兄の妹離れ訓練中。なんだけど。

思ってもみなかったラウールさんの意味深な発言に次の言葉が出ないでいると、いつの間にか近くに来ていた二階堂高嗣さん。

……あの顔ヤバくないか。斜め後ろのよこーさんもまた違う意味でヤバいって顔をしている。唯一よかったのは、まだラウールさんが気付いていないこと。

「はい、カットー！」

「カット？」

「はいラウール、お疲れ様でした、Aちゃんもありがとう。」

そしてこのタイミングでガヤさんが出て来てくれて、これは演技だよ感を出してくれた。

このタイミングでラウールさんがにぃにとよこーさんが近くに来ていたことに気付く。挨拶をしたあとにすぐさまこの空間を抜け出す。

「えっと、さっきのは一体……。」

「最近ガヤさんとよこーさんがああいう映像撮るのにハマってて……。」

我ながら苦しい言い訳だ。あまり聞かないほうがいいと察してくれたのか、それ以上は詳しく聞いてこなかった。ただ。

「Aさんって付き合ってる方はいないっていう認識でいいんですよね？」

「認識はあってますけど……募集もしてないですよ？」

「付き合ってる方がいない、それだけでいいんです！」

そう言って微笑むラウールさん。まだ10代と言うのが信じられないほど美しくて色気さえも感じさせる表情に、思わずドキッとしてしまった。

それにしてもさっきといい、直接的ではないとはいえ好意を持ってることを伝えられるとやっぱり照れる。年が離れてるから、違う種類の好きなのだとは思うんだけど。

「ちなみになんですけど、キスマイ兄さんとSnowMan以外で関わりのあるグループってありますか？」

「特にはないですね。」

「よかったぁ……。」

メンバーみんなライバルか何かと勘違いしてる……？ただのメンバーとマネージャーでそれ以上はない。にぃには少し違うけれど。

それを感じ取ったのか、ラウールさんが意外と皆ライバルなんですよ？なんて今度はかわいらしく言うものだから、やっぱり10代なんだなって思ったり。

ガヤさんの妹離れ企画、にぃに以外にも影響あるのがちょっと恐ろしいところなんだよなぁ。