君の声から始まった① (ページ8)

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再会はすぐ③ ページ8

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店に着き、弟が店員さんに名前を告げると、お連れ様がお待ちですとのこと。どうやら岩本さんと深澤さんが先に着いたらしい。

さてこのお店、私のような一般人が普通に生きていたら訪れることではないであろう、おしゃれでいかにも芸能人御用達！な雰囲気。

完全個室っぽいし、どんなメニューがあるんだろう。ケーキ食べ損ねたからケーキあるといいな。そんな呑気なことを考えていたら個室へ到着する。

「お、黒見家ご到着！」

あれ……？

扉を開けた先には、先ほど声を発した佐久間さん始め、岩本さん深澤さん以外にも人がいた。

……というか、9人いる。普通にSnow Man全員揃っている。

私の脳内では黒見家2人と岩本さん深澤さんの4人だったのに、倍以上になってしまっている。何人で行くとはっきり聞いたわけじゃないから騙されたとも言えない。

ちょっとひきつった顔をしてしまったかもしれないな。なんとか笑顔を作って弟と同時にお疲れ様ですと声をかける。

弟の采配で弟と阿部さんの間に座ることになった。目の前には宮舘さん、その隣かつ弟の目の前に目黒さん。

……さっき言ってたな、「舘さんか阿部ちゃんかめめなら許す」って。それがこの席に反映されているというわけか。

それにしても。なぜ私は人気アイドルたちと一緒にご飯をしているのだろうか。奢りという言葉に惹かれた結果、奢りなんかよりもよっぽど珍しくて価値のある状況。

これ、明日私死ぬんですか？それなら悔いが残らないように食べなければ。

ちなみに年齢的にお酒NGのラウールくんがいるのでここではみんなノンアルコールを頼むとのこと。最初の乾杯はみんなウーロン茶ということになった。