クイズ企画�� ページ16
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続いて二問目。割引額の計算だった。
計算もちゃんとやったけど、基本的にこういう問題、5枠目って0書いてればだいたい当たる気がする。
時間になったので阿部さんの掛け声に従い、解答オープン。
「はい！……えーと、両チーム同じになりましたが……。」
「違う……。」
思わず声が漏れてしまった。かろうじて低い声にはなっていたけれど、一斉に視線がこちらへ来てしまう。
「ホントだ間違ってんじゃん！」
そこで助け舟出してくれたのが同じ5枠の岩本さん。そこで話を皆さんでいい感じに盛り上げてくださった。
……冷や汗がダラーっと出てきましたよ。こえー。
そこからさらに2問、なんとかわかる問題が出題され、ここまで全問正解。
「はい、ファイブリーグの最終問題です！」
「えーもう最後？」
間違ってる割には楽しそうな渡辺さん。
「えーっと、ここまで全問正解が阿部ちゃん、ラウール、照兄、黒子ちゃんやね！」
「1枠と5枠だけじゃん。」
向井さんとラウールさんがここまでの経過を報告。ちなみにチームとしてはともに2問正解で同率。最後のこのクイズで決まるようだ。
「最終問題！次世代エネルギーとして発電に活用。水素とともに活用が期待されている物質は？化学式はNH3です。」
「阿部ちゃん用の問題じゃん。」
目黒さんが考えることを放棄したように腕を頭の後ろに回す。……というか、ほとんどの人がその体勢なのだが！
「ニオイがすごいやつだよね？」
「お、ふっかあってます！」
どうやら隣の深澤さんは分かったらしい。それを聞いて佐久間さんがあっ！と声を上げたので、気付いたかもしれない。
「はい。カタカナですか？」
「舘様、あってます！」
スッと手を上げた宮舘さん。ただ手を上げるだけなのになぜか優雅に見える。そして阿部さんからの返答で自信を持ってペンを走らせた。
そして時間になる。せーの！でオープンされたホワイトボードには、すべてカタカナが。阿部さんがそれぞれ読み上げる。
「ラウールチームがア・ン・コ・ウ・ム。阿部チームがア・ル・リ・ニ・ア。」
「アンコって……！」
「いやそっちも国みたいじゃん！」
深澤さんが偶然できたアンコに笑い、岩本さんもすかさず反撃するけど、
「両チーム不正解！正解はアンモニアでしたー！」
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作者名：みどりの | 作成日時：2022年8月8日 22時
