君の声から始まった① (ページ11)

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再会はすぐ⑥ ページ11

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時は過ぎ、今はもう自宅である。先ほどまでの騒がしさとは打って変わって。今はヒーリングクラシックを流して、寝る前に心を落ち着けようとしている。

なぜ落ち着けようとしているか、そんなの簡単だ。私が今手に持っているこのスマホ。こいつにSnow Man全員の連絡先がインプットされてしまったからだ。

ご飯の前までは雑とも丁寧とも言えない扱いをしていたが、これからはかなりの貴重品。重さは変わらないはずなのに何故か重たく感じてしまう。ネームバリューがすごいからね。

ちなみに、弟は私とSnow Manのみなさんが連絡先を交換することを渋っていたが、弟が全面的に信頼している阿部さんに「クロミちゃんに何かあったときお姉さんに連絡がすぐにつくと安心だよね？」で丸め込まれていた。

まあね、私もああ言われたら頷くしかないなって、二人の間に挟まれながら思ったよ。

弟とふたり暮らしのこの部屋、リビング広めで2部屋あり、それぞれ一人1部屋。今はリビングの片隅にある私の作業スペースでボーッとしているのだが。

先程から私のスマホがせわしなくメッセージの到着をお知らせしてくる。開いてみれば、余程のことがない限りメッセージ送って来ないだろうと思っていたSnow Manの面々からのよろしくねメッセージ。

やーば、モテてるって錯覚するって。中身見たら全然違うし一過性のものだけど。

とりあえず無難な感じの返事を全員にしていると、またもメッセージが届いた。

今度は阿部さん。何回かに分けてメッセージを送ってくれたようで。これまで来ていた分のメッセージを全て返し終わったあと、阿部さんのトーク画面を開くと。