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グリムの気配を感じ取りながら道を辿れば、メインストリートの方へ来た。

そこにはやっぱりグリムが。


「こらぁ!止まれ、そこの毛玉!」


「ぜーったいヤなんだゾ!この爆発頭!」


「ちぇっ、やっぱ追いかけっこするしかないか…」


逃げていったグリムを見てそう言うエース。

俺はあの速さなら簡単に追いつくと思って、2人に言った。


「エースにデュース、ちょっと待ってろ」


「な、何をするつもりなんだ?」


「そーそー、大人しく追いかけっこしてた方が…」


「だから、追いかけっこするンだよ」


自分でも分かるほど、ニヤリと笑ったと思う。

「重力操作」と呟き、身体を浮かせた。


「うおっ!?な、何でもありかよその魔法!」


「一年生でそれは凄いな…」


「……厳密には、22なんでね」


「は?」と台詞が揃う2人に何も返さず、浮いた状態のままグリムの方まで飛んで行った。

驚くグリムをヒョイと抱き抱え、そして。


「行くぞー」


エースとデュース目掛けてぶん投げた。


「ふな゛〜っ!?」


「は、はぁぁぁ!?ジュ、ジュース!お前がキャッチしろ!」


「だから“でゅ”だって言ってるだろう!」


「それはどうでもいいから早く!」


「どうでも良くな…ぐあっ!?」


デュースの頭にグリムが当たったのを見て、上手くいったと安心した。

いや、一番の成功はキャッチして貰うことだったが、この際何でもいい。


「ナイスキャッチだ!」


「いやいやジュース気絶してるけど!?」


「些細な問題…っておいエース!グリムが逃げてんぞ!」


「っあ、おい毛玉!」


苦笑いしながら数十メートル先にいるエースと会話をしていれば、いつの間にかグリムが起き上がった。

そしてこちらにあかんべーをして、走っていく。

舌打ちをするも動く気にもなれない。どうしてこの世界の小動物はあんなに図太いのか。

「やっぱり手荒な真似は止した方が良かったか?」と言う独り言は、誰にも拾われることなく消えていく。

気絶しているデュースを、エースが何とか起こした様が見え、そのまま二人も走っていってしまった。


「……もう歩いて向かうか、流石にこれ以上の騒ぎを起こす程彼奴らも馬鹿じゃねェし」

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雪見だいふく - ちゅやかっこえぇ┏( ^ω^ )┛ (2021年10月24日 22時) (レス) @page41 id: 7c6b1438f9 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き!!(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!更新頑張ってください!! (2020年10月6日 0時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
苑歌(プロフ) - やばい。面白すぎます!続きがめちゃくちゃ気になります!こんな感じの話を求めてました!応援してます!無理はしないでくださいね。 (2020年9月19日 22時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
死の林檎@Get along同盟???????(プロフ) - ぎゃあァァァァァ(((うるせェよ ktkr(^q^) ファンです!!頑張って下さい!応援しています!一生ついていきます!!! (2020年7月6日 16時) (レス) id: 6c1b6d3d5d (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 仁兎さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです! (2020年7月5日 21時) (レス) id: ff02591f43 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2020年5月11日 12時

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