お出かけ日和 ページ27
雨森 side
『えっ…お出かけ、ですか?』
ポートマフィアに誘か……ゴホン
案内されて いまは森さんの執務室。
森 「嗚呼、あの子が外に出掛けたいと云うのだけれど、一緒に行くのにポートマフィアは嫌らしくてねぇ…」
はぁ、と溜息をつく森さん。
多分、この人の言うあの子とは…
森 「だから、夢野久作君と出掛けてもらいたいんだ」
矢っ張り。
異能力 【ドグラ・マグラ】
精神操作系の異能力者…
『でも、なんで私ですか?』
森 「君なら誰でも懐かれそうだし、強いしね」
それだけなら他にも居るだろう…と思ったが、言わないでおく。面倒だと判断した。
『まぁ、良いですけど……』
森 「本当!有難う!」
ポートマフィア首領に両手を握られて感謝される…
何とも言い難い気分だ。
**********
そして当日。
あの子の希望通り、横浜観光をする事になった。
何時もより少しだけお洒落をして 到着を待つ。
すると、辺りが少しザワつく。
それもそうだ。
黒光りする高級車……所謂リムジンが私の前に停った。
『わぁ……』
若干引きつつ風で少し乱れた髪を治す。
─ガチャ…
扉が開いて出てきたのは夢野君と……中也さん…!?
中 「友人に頼んだとは首領に云われたが……真逆手前とはな…」
ガシガシと乱暴に頭を掻く。
イライラしているのか、眉間に皺が寄っている。(それでも美形、羨ましい。)
夢 「おねーさんが雨森Aさん?」
ひょっこりと中也さんの後ろから顔を覗かせる夢野君。
『初めまして、武装……ゴホン、森さんの知人の雨森Aです』
出来るだけの笑顔で自己紹介を云う。
武装探偵社と名乗るのはあまり良くない気がしたから辞めた。
言いかけたのは気にしない。
私が自己紹介をすると、夢野君も私の前にてとてとと歩いてくる。
夢 「ぼくは夢野久作!よろしくね おねーさん☆」
中 「あー……ある程度の時間になったら迎えに来る」
『あっ、はい。お仕事頑張って下さい』
それだけ云うと、中也さんは手をヒラヒラと振りながら車内に戻っていく。
***
中 「頑張って下さいとか、良い奴過ぎるだろ…」
不意打ちに1人悶える
ポートマフィア 素敵帽子幹部。
***
『じゃあ、行こっか?』
夢 「うんっ!」
私が手を差し出すと、笑顔で握ってくれた。
けれど、何故だろう。
その時
僅かにその笑顔に影が差した気がした。
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月瀬(プロフ) - 魔異さん» リクエスト ありがとうございます!ぜひ書かせていただきます (2019年10月13日 17時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
魔異 - こんにちはです=(^.^)= リクエストです 幼女化するか猫耳メイドになって欲しいです これからも頑張れ頑張れ(*゚▽゚*) (2019年10月13日 17時) (レス) id: b37b6d06e3 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - 大阪さん» 分かりました!文ストキャラが夏目の世界に行く感じで良いですか? (2019年9月28日 8時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
大阪 - 夏目友人帳とかの、妖怪が出てくる話とのコラボ、お願いします! (2019年9月28日 8時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - ソラさん» リクエスト ありがとぉぉおおお! (2019年9月24日 20時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まふ | 作成日時:2019年6月29日 20時