好きになっても良いですか？2（赤） (ページ6)

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「寝とってええで？」

『ううん、大毅くんとお話ししてたい』

さっきまで様子がおかしかったのに、また笑顔に戻っている

「なぁ、橋本さんになんか言われたん？」

『え？いや..,』

「俺のこと？」

みるみるうちに顔が赤くなる

今日わかった事

Aはすぐ赤くなるしわかりやすい

...可愛すぎるやろ

「今日の花火、橋本さんが教えてくれたんやで」

『そうなの？』

「おん、綺麗やったな」

『うん！なんか...世界に2人だけみたいな感覚だった！』

いつもは人混みの中で見るから...と、嬉しそう

「橋本さんに、俺がAをお店に連れて行った理由、聞いたんやろ？」

『...昔の話を少ししただけだよ』

明らかに目を逸らす

“大切な人ができたら連れて行く”って約束の話、絶対聞いたな

知らんかったら理由がなんなのか聞いてきそうやし

ただ、嘘をつかれへん子なんやなって思う

「昔の話を聞いてどう思ったん？」

『うーん、橋本さんと仲良しだなとか』

「とか？」

正直あんまり深くは考えてへんし、大切な人って聞いて浮かんだのがAやったから連れていった。

けど、その話を聞いてAがどう思ったんか

知りたい

...ような、知りたくないような

うーーんと唸るながら考えるA

『...本人から聞いた話じゃないから分からないけど、もし橋本さんから聞いた話が本当なら...

嬉しいなって思った』

ホッとしたと同時に少しにやける

「へぇー、Aが喜ぶような話やったんや

あとで橋本さんに何言うたか聞いてみよ」

『だめ！やっぱり今のなし！！』

「むりむり。何聞いて嬉しかったんか知りたいもん」

好きな子には意地悪したくなるってあれほんまやな

おれ元々いたずらっ子やけど、Aの困る顔見るの特に好きやもん

言うたら怒られそやな

『ほんと、聞かないで...ただの昔話だから！』

必死な姿が可愛い

「俺のおらんとこでどんな話してたんか気になるしなぁー
...あ、せや、聞かんかわりに一個お願い聞いてや」

『お願い？...私に出来ることなら』

...若干怪しまれてるやん笑