検索窓
今日:21 hit、昨日:52 hit、合計:104,944 hit

74 ページ24

--------------------------




家に帰ると、リビングのドアを開けたタイミングでかばんのポケットに入れていた携帯が震える






『大毅くんだ』





ディスプレイに映し出される名前にドキッとする






『もしもし』




「お、A?今大丈夫やった?」




『うん、大丈夫だよ。どうしたの?』




「んー、いや、特になんもないねんけど

元気かなーと思って」




『なにそれ(笑)』




「昨日はありがとう。

めっちゃ美味しかったし、来てくれて嬉しかった


でもなんかあれやな、Aが帰った後部屋が寂しく感じるわ」





大毅くんはたくさんありがとうとか伝えてくれるから、ほんとあったかい気持ちになる。

しかも、寂しいってちょっと嬉しいかも...







『また、ごはん作りに行ってもいい...かな?』







私も思い切って聞いてみる


今までの私じゃこんなこと絶対聞けなかったかも






「おん。約束やで?」


『うんっ』




わーーっ
なんかドキドキするよ...





「今日は何してたん?」



『今日は千夏とランチしてきたの

あっ...』






そうだ...千夏に大毅くんと会ってることバレちゃったんだ





「どした?」





なんでも話して欲しいって言ってくれてたし

話してもいいのかな...






『あの...千夏がね、昨日テレビ見てた時にななちゃんがだいき先生この人だよって言ったみたいで...』




「そうなん?ちゃんと顔覚えてくれてるやなななちゃん!
千夏さんにも会ってみたかったし、なんか嬉しいわ」





『へ?嬉しいの?』




「A、きっと親友の千夏さんに俺と会ってること話せんと辛い思いとかしてるんちゃうかなってちょっと思っててん」




大毅くん...

確かに嘘ついてるみたいで千夏には申し訳なかったし、千夏にも色々と考えさせてたのを知って、バレてホっとしてる自分がいた






「A?」



『ありがとう...』



「ん?...おん。

なんか照れんねんけど」




『ふふっ』




照れてる大毅くんを想像すると愛おしい







「そういえば、来週の撮影Aも来るん?」




『うん!
よろしくお願いします』





「こんな事言ったらあかんとは思うけど、楽しみやわ。Aに会えんの」






『...私も。お仕事だけど、楽しみにしてる』





昨日言ってくれた言葉のおかげで、素直になんでも話せるようになった気がする。




「じゃあ、そろそろ仕事行くわ

また撮影で」




『これからなんだ!頑張ってね』

75→←73



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (131 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
417人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なべ(プロフ) - 更新されるのを楽しみにしてます!大好きなお話です!これからも頑張ってください!! (2021年2月2日 19時) (レス) id: 2eed2100af (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うさぎ | 作成日時:2020年4月13日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。