好きになっても良いですか？（赤）

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あ、タオル...


そうだった


タオルを返してもらうために連絡先も交換したはずなのに、すっかり忘れていた






『こちらこそ洗ってもらっちゃって..,ありがとうございます』





「俺がどうしても洗いたかったんで」





？？

洗濯が趣味なのかな？






首を傾げていると、重岡くんが自分のお腹を押さえる




「あーお腹ペコペコ！早くA先生の手料理が食べたい！」





『そうでしたっ 今準備しますね』






ケーキを冷蔵庫にしまうと、温めた料理を盛り付ける








「手、洗ってもいいですか？」


『どうぞ』




キッチンに入って手を洗いながらじっと私の動作を見てくる




『...あの、あんまり見られると緊張します』








「めっちゃ手際いいなって

なんか......“奥さん”って感じ」








『奥さんって...』









重岡くんはそういうことさらっと言ってしまうからこわい


また顔が熱くなる









2人がけのダイニングテーブルに料理を並べると、「うまそー」とニコニコの重岡くん



向かい合わせに座って、2人で手を合わせる





「いただきます！」


『いただきます』





美味しいか心配で、ハンバーグを口に入れる重岡くんをじっと見つめる





「うまー！！！！」





美味しそうに食べる姿にホッとして、私も食べはじめる








「ニラー！！うまー！！！」






スープもサラダも全部美味しいって言ってくれるから、好きなもの調べて、頑張って料理作った甲斐がある









「やっぱりA先生料理の上手いっすよねー」




『私もそうやって美味しそうに食べてもらえると、すごく嬉しいです』









やっぱり重岡くんといると、どんな小さな事でも幸せだなって思える




周りを魅了する、重岡くんパワー








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