好きになっても良いですか？（赤）

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『ななちゃん...』


泣いてる姿を見ると可哀想だけど、陸くんを抱っこしながら2人を抱っことなると自信がない




？「なぁ？」


一緒にしゃがんでくれていた男の人が、マスクをあごへずらしてななちゃんに声をかける



？「お兄ちゃんが抱っこしたる！おいで！」



目線を合わせたままニコニコ笑顔で手を広げる

深く被るキャップからふいに見えた笑顔に思わずドキッとして目が離せなくなる



ーえっ、ジャニストの重岡くん...







なな「Aせんせいがいい！泣」


すぐにまた私にしがみつくななちゃんにハッとする


『すみませんっ、』


気にする様子もなく、そっかぁーと手を引っ込め「A先生が大好きなんやね」と微笑む



重岡「お兄ちゃんは、だ・い・きってゆーの。
お嬢ちゃんのお名前は？
お散歩してたん？」


立て続けの質問に、何か考えてるのかななちゃんは重岡をじーっと見つめる


なな「...ななちゃんね、Aせんせいとりっくんとこうえんいくの」


重岡「そかそか！お兄ちゃんも公園行くとこやねん。ななちゃん、公園まで案内してくれる？」


なな「...うん！いいよ！」



涙も止まり、足の怪我も忘れたのか笑顔で公園に向かって「こっちだよ！」と重岡の手を引っ張る




重岡はパッと振り返り、私に「行こ」といって歩き出す


『あ、はい！』




目の前のアイドルに戸惑いつつも、笑顔で歩いているななちゃんを見てホッとし、2人の後ろを追いかけた

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