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四章 三節 ページ32

「……行くぜ?」

「ああ」

そう言って二人で扉を開けると

侵食者が居た

でも……その侵食者は人の形をしていた

「いてまうど、おらぁ!」

そう言って彼方の織田作が刀で切る

だが……予想していたかのように侵食者はそれを避けた

「おら……!」

続いて安吾が攻撃するも当たらない

「あかん……先読みされてるみたいや」

「あれか?異能って奴?」

「違う……あれは織田作じゃない。織田作の髪はあれほど長くないし」

どちらかと言うと侵食者は彼方の織田作の髪型に似てる

「なら何故……」

「のけ、童ら」

そう言って姐さんが前に出る

「避けるのならば避けられないようにすれば良い」

「俺も協力します」

「太宰さんの為ならば!」

そう言って姐さんが金色夜叉を召喚し刀で凄い速さで攻撃しながら壁に追い詰める

中也が所々に落ちている小さな石を浮かせて重力操作で攻撃して芥川君は姐さんの攻撃箇所の補助をしている

……私はそれを遠くで見ることしか出来ない

そう思っていると

「っ、避けよ!」

姐さんがそう言って右に重心をやると銃弾が掠った

「姐さん!」

「来るでない……傷はついておらん」

そう言って倒れた姐さんは素早く立ち上がり一歩下がる

「だが……私では無理なようだけど全て避けられる」

「っ……羅生門!」

「重力操作……」

中也と芥川君が同時に攻撃しても全て避けられる

「……おい太宰!他に方法はねェのか!」

そう言われて私は考える

もし、あの侵食者が未来を読めるのならば……

でも、それをして勝敗は少ない……

「……中也、汚濁しか方法はないよ」

「矢っ張りそうか……終わったら止めろよ?」

「君にしては素直だね」

「そんな感じに落ち込んでる手前を見てたら気が狂うんだよ。やるぞ……手前らは下がっとけ」

そう言われて私は中也の少し近くに移動する

「なにをするつもりだ?」

彼方の私がそう尋ねる

「まあ見給よ」

そう言えば中也が手袋を外す

「汝、陰鬱なる汚濁の許容よ

改めて我を目覚ますことなかれ」

そう言って中也は洋館の天井まで跳んだ

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杏奴(プロフ) - こちらの小説を初期から読んでいました。完結しているようですが、番外編として文スト×文アルの短編集を執筆していただけませんか? (2020年3月17日 12時) (レス) id: 528c02e07c (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 長音_chinon_さん» ありがとうございます! (2019年10月19日 11時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
長音_chinon_(プロフ) - 完結おめでとうございます!楽しかったです! (2019年10月18日 22時) (レス) id: a14d8293f8 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 歴史馬鹿さん» ありがとうございます! (2019年10月14日 17時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - リュカさん» ふふふふ新作おめでとう (2019年10月13日 21時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リュカ | 作成日時:2019年10月10日 11時

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