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無頼派 五 ページ25

夜、ワシと安吾、そしてあっちの中也クンと芥川さん

「こんな夜に潜書か?」

「あー、森センセこんばんは」

「……森?森鴎外か?」

「そうだが……君は確か彼方の世界の中原中也君だな?」

「そうだ」

そう言えば中也クンの表情は何処か何かを思いついた顔

「なんか判ったのか?」

「この世界に、広津柳浪と樋口一葉に立原道造、芥川銀はいるか?」

「ん〜居ないな」

「……尾崎紅葉は?」

「おるで」

「矢っ張り……この世界にいない奴以外はいなくなってるんだ。異能者じゃなくても」

そういえば芥川さんは納得したように頷く

「武装探偵社もそうなのでしょうか」

「絶対そうだ。おい織田作之助、帰ったら尾崎紅葉を紹介してくれねェか?」

そう言われてワシは頷く

「にしても……其方の尾崎紅葉はどんな感じなんだ?」

安吾がそう聞くと中也クンは少し考えてから

「上品な女性だな」

……うん?女性?

「ええ!?女性なん!?」

「え、違うのか?」

そう言いながらワシらは潜書の為に本へ入った









「……探偵社でも行方不明者が出ているそうだ」

「……困ったものだね、太宰君と中原君もいなくなったのか……」

「鏡花が無事でおったら良いのだが……」

三章 一節→←無頼派 四



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杏奴(プロフ) - こちらの小説を初期から読んでいました。完結しているようですが、番外編として文スト×文アルの短編集を執筆していただけませんか? (2020年3月17日 12時) (レス) id: 528c02e07c (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 長音_chinon_さん» ありがとうございます! (2019年10月19日 11時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
長音_chinon_(プロフ) - 完結おめでとうございます!楽しかったです! (2019年10月18日 22時) (レス) id: a14d8293f8 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 歴史馬鹿さん» ありがとうございます! (2019年10月14日 17時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - リュカさん» ふふふふ新作おめでとう (2019年10月13日 21時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リュカ | 作成日時:2019年10月10日 11時

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