迷い犬 五 ページ19
オダサクと安吾がバーにいると聞いて俺達は直ぐにそっちに向かった
「たっだいま〜」
「お〜お帰り、今日も無傷やねぇ」
「ふふん、もっと褒めていいんだぜ？」
そう言って笑えばオダサクも笑う
でも、安吾は笑わずに俺の後ろにいる太宰をみる
太宰は変わらず笑わない
何もかもつまらない顔をしている
_________
「太宰先生、話があります」
「どうしたの？」
「あの太宰さんは……太宰さんじゃないです」
「え……」
「あの太宰さんは________」
_________
「……」
「だーざーい？なーにお前が暗い顔してんだよ」
そう言って安吾が俺の背中を思い切り叩く
「いったいなぁ」
そう言えば安吾は笑ったまま、太宰をみる
「お前は、あっちの世界の俺達を何処まで知ってるんだ？」
安吾がそう聞くと、太宰は冷えた目で安吾を見る
「君に関係はないよ」
「そうか？俺は気になんだよな、なんでお前さんを裏切ったのかとか」
「あ、ワシも気になるなあ、あっちの安吾は真面目やったりしてね」
「お前なあ、俺だって真面目なときはあるぜ？」
「……」
___________
「あの太宰さんは、ポートマフィアの時の太宰さんだと思います」
「……へ？」
「実は、織田作さんのお陰で太宰さんは今……いえ、原作では探偵社に入ってるんですけどその前はポートマフィアに入ってたんです。少し気がかりだったんです。何か違うなって……」
「でもそれだったら、なんでそんなフリしてるんだ？」
「侵食されて少しずつ記憶が変わってるんだと思います。芥川さんへの態度や……ポートマフィアの首領が森さんなんですけど“首領”呼びだったんです」
「最初は普通だったってことか？」
「……でも、私の予想だから判らないんですけど、侵食されてないか見ててもらえますか？」
___________
「なあ太宰！風呂入ろうぜ」
「私は一人でいいよ」
「そう言わずに入ろうや〜裸の付き合いやで」
「……そこまで言うなら仕方ないね」
……なんかオダサクに甘い気がする
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杏奴(プロフ) - こちらの小説を初期から読んでいました。完結しているようですが、番外編として文スト×文アルの短編集を執筆していただけませんか？ (2020年3月17日 12時) (
レス) id: 528c02e07c (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 長音_chinon_さん» ありがとうございます！ (2019年10月19日 11時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
長音_chinon_(プロフ) - 完結おめでとうございます！楽しかったです！ (2019年10月18日 22時) (レス) id: a14d8293f8 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 歴史馬鹿さん» ありがとうございます！ (2019年10月14日 17時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - リュカさん» ふふふふ新作おめでとう (2019年10月13日 21時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュカ
| 作成日時：2019年10月10日 11時
