瓶詰の手紙/ページ3/マシュマロ少佐 ページ7
正直、嫌だった。
理由は単純。僕が人間嫌いだからだ。欲ばっかりで醜い。ま、それはおいておいて。
祖母の家系は元地主だったようで今尚も権力を握っており、地元じゃ有名だ。
突然だが、僕は祖母が好きだ。
いや人間的に、だよ?
恋愛対象なんかじゃないから。うん。
まぁ話を戻すけど僕は先程言ったように神童だ。
当然、周りの大人は期待をかけてくる。
んで「私が教えようか?」とか「わからないとこある?」だの聞いてくる。
その問いかけは僕を愛しているからじゃない。
ましてや人間的に成長させたいからでもない。
__恩を売るためだ。
僕が有名になったときに、
「いやぁ彼は本当に飲み込みが早くてねぇ。あ、私昔彼を教えてまして」
なんて言って自慢したいからだ。
ふざけるな。
自分を大きくみせる小道具に僕を使うな。
貴様が何をやった?
何を僕にしてくれた?
貴様がやったことは廊下ですれ違ったときに僕に甘いクソのような言葉をかけて気分を悪くさせたことだ。
それならまだいい。
僕が一番失望したのは両親が醜かったことだ。
「貴方は天才なのよ」
「頑張ってね」
そう言った両親のあの目!!
欲にまみれた汚い目だった。
ああもう最悪だ。
あんなのが僕の両親だなんて本当に恥ずかしい。
…すまない。
愚痴になってしまったね。
今言ったことは妄言として忘れてくれ。
瓶詰の手紙/ページ4/マシュマロ少佐→←水中花/P5/宇宙人
2人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「募集企画」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:文芸部 x他4人 | 作成日時:2018年3月18日 0時