検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,406 hit

瓶詰の手紙/ページ3/マシュマロ少佐 ページ7

正直、嫌だった。




理由は単純。僕が人間嫌いだからだ。欲ばっかりで醜い。ま、それはおいておいて。




祖母の家系は元地主だったようで今尚も権力を握っており、地元じゃ有名だ。




突然だが、僕は祖母が好きだ。




いや人間的に、だよ?




恋愛対象なんかじゃないから。うん。




まぁ話を戻すけど僕は先程言ったように神童だ。




当然、周りの大人は期待をかけてくる。




んで「私が教えようか?」とか「わからないとこある?」だの聞いてくる。



その問いかけは僕を愛しているからじゃない。




ましてや人間的に成長させたいからでもない。




__恩を売るためだ。




僕が有名になったときに、





「いやぁ彼は本当に飲み込みが早くてねぇ。あ、私昔彼を教えてまして」





なんて言って自慢したいからだ。




ふざけるな。




自分を大きくみせる小道具に僕を使うな。




貴様が何をやった?




何を僕にしてくれた?




貴様がやったことは廊下ですれ違ったときに僕に甘いクソのような言葉をかけて気分を悪くさせたことだ。



それならまだいい。




僕が一番失望したのは両親が醜かったことだ。




「貴方は天才なのよ」




「頑張ってね」




そう言った両親のあの目!!




欲にまみれた汚い目だった。




ああもう最悪だ。




あんなのが僕の両親だなんて本当に恥ずかしい。




…すまない。




愚痴になってしまったね。



今言ったことは妄言として忘れてくれ。

瓶詰の手紙/ページ4/マシュマロ少佐→←水中花/P5/宇宙人



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:募集企画 , 文芸部 , オリジナル作品 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:文芸部 x他4人 | 作成日時:2018年3月18日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。