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春/短編/外川命 ページ5

今は3月下旬。
外に見える景色もすっかり春仕様だ。
俺、四宮和生(シミヤカズキ)も来年で中学三年。本腰を入れて受験準備をしなければならなくなる。

 おっと、話が脱線してしまった。外はすっかり春だが、俺の心のなかはまだまだ冬。俺の冬は、アイツ…三雲春佳(ミクモハルカ)に告白するまで終わらない。今は卒業シーズン真っ只中だから、3年は告白大ラッシュ中。
ということで俺もそれに乗じて三雲に告白してやろうということだ。
ずっとそう思ってはいたが、なかなか実行に移せず、先伸ばしにしていた告白。
今日こそは本当にやってやる!!


 「あ、あのさ…三雲。」
「はっ、はいっ!あ、四宮くんっ!?」

 俺の予想よりいい反応をしてくれた三雲。とりあえず中庭に連れ出すことに成功。

 「「あのっ!!」」
……。
「「ご、ごめん…」」
三雲と俺のセリフが見事にシンクロする。不思議極まりない。

「あのさ、三雲…俺は、お前のことが、」

「「好きですっ!!」」
え?
 三雲が…俺のことを、好き?
俺の戸惑いは三雲にも伝わったようで、三雲は真っ赤になりながら言った。

 「四宮くんのことが、好きです!」
俺から告白しようとしたのにな…
「ありがと。続きは俺に言わせて?」
コクンと頷いた彼女に、俺は笑顔で言った。

 「三雲、俺と付き合ってください!」
「もちろん!!」

 俺にも、少し遅めの春がやって来そうです。

〜END〜

殺人鬼。/ページ2/時雨→←貴方は太陽のようですね/短編/二代目北斎



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水素化リチウム@元.えーた。指示薬love(プロフ) - お煎餅さん» ありがとうございます。次号も頑張らせて頂きます (2017年12月4日 16時) (レス) id: 7f312343b0 (このIDを非表示/違反報告)
お煎餅 - 水素化リチウムさんのお話切なくて好きです。次号も楽しみにしてますね。 (2017年12月4日 10時) (レス) id: 22c60aa3a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:文芸部 x他5人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年11月19日 7時

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