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ともあれ……ナムの看病のおかげかな
すこし体の重さは緩和した気がする
…でも気になることが一つ
「ねぇナム」
「ん？どした？」
「その…今日サークルじゃなかったっけ？」
「あー笑休んだよ(^^)」
「え」
い…今まで一度も欠席なんてしなかったナムが……
「実は午後の授業も出てないんだけどね笑」
「んええ(目眩)」
自分がいくら体調悪くても這ってでも行っていた講義すらも…………
あまりの驚きに目眩がぁぁ…
「A？！だ、大丈夫か？？」
「ダイジョバナイデス」
「えええ…っと、こう言う時ってどうすればいいんだっけ汗と、とりあえず冷えピタ………！」
アタフタするナムジュンをぼーっと見ながら
何度も何度も
"どうしてここまでしてくれるんだろう"
と言う言葉がぐるぐると回った
あまり過去の恋愛比べたりするのは好きじゃないけど
過去に付き合った人はこんな風に私の為に何かをしてくれる人は、正直…いなかった
「…A？」
「…ん？」
「とりあえず水飲みな？ここに薬も置いとくから、ちょっとまってて！冷たい枕とってくる！！」
ほらね…？笑
下の階から聞こえてくる慌てた様子の音を聞きながら、もう一度思考を巡らせた
私が恋人に対してつくすのは当たり前のことだったけど
自分の恋人からつくされる事はほとんど無かったから
「Aっ、ほら冷たい枕持ってきた(^^)」
ナムの大きな手がゆっくり持ち上げてくれる感覚の後に伝わるひんやりとした冷たさ
それだけで少し体の火照りが和らぐ
「どう？だいぶ違うだろ(^^)？」
「うん、ありがとう(^^)」
本当に不思議だ
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作者名：たんぷん | 作成日時：2017年6月4日 17時
