◇-END- ページ21
無事帰宅して、どうやら待っててくれたAと夕食を食べた
「あーー……あと寝るだけー！」
今はと言うと、後片付けも風呂も終わって2人でソファに座っています
未だ
謎に勇気が出ずにKiller Rapのこと言えてませんㅠㅠ
「ナム今日なんか静かじゃない？？平気？？眠い？？」
「え？あ、いや…」
「んんん？何か怪しい………」
ぐっ……なんでこう言う時Aは勘が鋭いんだろう
変な汗が背中を伝う
「ナーーームーーーーー？」
言えっ！言うんだキムナムジュン……！！！
「あ…のさ」
「何ー？オッパに何か言われたの？」
一呼吸おいて、声を絞り出す
「俺達Killer Rap出るんだ」
「へ？」
あ、言ってから気づいた
ラップの事とかの知識がないAがKiller Rapなんて言われてもわかるはずないじゃないか……！！！
「ううううう嘘でしょ？！！！？！ナムがKiller Rapに？！！？」
………え？
Aが反応した…？
いやでもまさか
「A知ってるの？Killer Rapの事」
「あ、つい」
頭の中でいろんな疑問が駆け巡る
音楽や芸能にはてんで知識がないAが何で知ってるのかとか……
でもこの時の俺は判断力皆無だったもので
「見にきてくれないか…？」
一番勇気がいるものをチョイスしてしまった
勿論Aは目をまん丸にしてフリーズ
ああ、やっぱり駄目か……
「………く」
「え？」
「絶対に行く！！！！！！」
えええええ？！！？！
「あ…愛想つかしてないの？」
「何言ってんのそんな訳ないじゃん！逆にこっそり一回見に行ってからナム嫌気さしたかと思ってたんだから！！」
「えええ」
「とにかく、やっとナムから誘ってもらったんだから！行かない訳ない！！」
キッパリと言って向けられた笑顔が眩しくて自然と頬が緩んでしまう
あ、その前に聞きたいことを聞かなければ
そう思って楽しそうに予定表をパラパラしているAに声をかける
「何でAがKiller Rap知ってるんだ？？」
「えー？」
気の抜けた返事の後
Aはペンを回す手を止めると
「ユンギオッパの妹なんだから当たり前でしょ？」
向けられた得意げな顔に既視感を覚えながら
「2人には敵わないよ笑」
「えー？笑何それ笑」
俺は期待と幸せに包まれた
長い長い一日
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作者名：たんぷん | 作成日時：2017年6月4日 17時
