私達は付き合っています。【うらたぬき】

いやお前も寝てたんかい ページ19

坂田side








坂田「いやぁラブラブなのはいいんやけどね？うらさん」


ノートから目を離し、うらさんに視線を向ける




坂田「…はぁ」


そのうらさんの姿を見た俺はついため息をついてしまった

なんとAちゃんの隣で一緒に寄り添って寝ているのだ

くっ。爆ぜろリア充め。



きっと二人を睨むと一緒に補習を受けていた女子生徒が声をかけてきた





「坂田くん大変だねーその二人…ってかAちゃんが特に大変そう」



さっきため息をついていた俺への同情か


坂田「まあねー大変やけど悪いキャラやないし」


そう言って苦笑する

しかし彼女は更に眉をひそめる


「やっぱり大変だよね？見てたけどAちゃんかなり自分勝手だったし」

坂田「えっ？」




じ、自分勝手？

どこら辺からそう解釈したのだろうか…

彼女はまだ俺に同情の視線を送ってくる




坂田「Aちゃんは自分勝手やないと思うよ？うらさんが好きで意地張って…」

「それよ！うらたくんAちゃんに一方的に言い寄られて迷惑してんじゃない？！大体あの子のどこがいいの？！私の方が何倍もいいのに！！」




ああ。さすが補習受けてるだけあるね



俺が言うのもなんだけど



この人、すっごい頭悪いや









坂田「…君の方が良かったら、うらさんはAちゃんと付き合ってないよ」


「はあ？！どう考えても私の方がいい！あんな何も出来ない子何がいいって…」






熟睡しているAちゃんの顔をじっと見つめる









坂田「…守ってあげたくなるんだなぁ…」



「え？」







って俺が何言ってんだ

とりあえず彼女は何か言いたそうな顔をして自分の机へと戻ってしまったし、まあ一件落着だろう


ふふん。どうや？俺はこの二人の寝顔を守ったぞ

友達の為ならこんくらいわけないよね



…友達、かぁ

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