小さくなってもうるさい！６ (ページ9)

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大我を見て自分も大丈夫だと思った樹が調子良く椅子に飛び乗る。

自分で腕捲りをしながら俺、やっぱ注射とか平気だから～。なんて言いながら刺さるだろう注射をガン見した。

が、先端恐怖症だからすぐに目を逸らす。

バカだろ。

あはは。なんて笑って誤魔化す間に針が腕に刺さってピタッと明らかに表情が固くなる。

そして俺を睨む。

なんで俺なんだ。

怒りをぶつけている間に針が抜かれた樹は大我の後ろに隠れ顔を肩に埋めた。

樹「きょもぉ、、、。」

グリグリされて邪魔そうだけど、大我は平然と見もしないで頭を軽く撫でていた。

そして慎太郎。

樹の様子に何かを疑い出したのか眉と鼻をヒクヒクさせてゆっくり椅子をよじ登っていく。

「最後だね、泣かないように頑張ろうね！」

慎「泣くほどのものなんですか！？」

看護師さんの言葉に食らいついた慎太郎は、なぜか変顔でジェシーを見た。

そしてジェシーは何も言わずに慎太郎を見つめてゆっくり顔を歪めていく。

どっちが勝つか？

、、、

あれ？慎太郎？

慎「、、ぅう、うわぁぁああーん！！」

「あらあら良く頑張ったね。」

ピクッとジェシーが驚いて慎太郎を抱っこしにかかる。

慎「助けてくれなかったぁ！！」

ジ「あれhelp！？」

樹「やっぱいてぇよな。」

大「こーちのせいだ。」

だからなんで俺だ。