小さくなってもうるさい！６ (ページ34)

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高地

「ほら、行こ？慎ちゃん！」

慎「うん！」

手を繋いでメリーゴーランドに走っていく慎太郎と音葉ちゃん。

そういう名前らしい。

低い馬車の方にふたりで並んで座ってキャッキャ笑ってる。

俺と音葉ちゃんのお母さんの前に来たら手を振ってくる。

一緒に乗れば良かったんだけど邪魔だろうからさ。

あぁー、うちの子可愛いなぁ。

かっこいい王子様に成長するんだろうなぁ、、、あ？一旦ゴリラ挟むんだっけ。

そんなこと考えてたらふたりが手を繋いで戻ってきた。

慎「こーちぃ！音ちゃん観覧車乗りたいんだって！いい！？」

高「良いんじゃない？俺たちどうしよう。」

「私慎ちゃんとふたりが良い！大丈夫だから任せて！」

一緒に乗りたいけど、絶対邪魔なんだよなぁ。でもお母さんとふたりで乗るわけにもいかないじゃん？

「じゃあ乗る直前まではママたちと一緒ね？ふたりが乗ったら私たちは列を抜けません？」

高「そうしましょう！」

それで俺らは手を振って送り出すだけで仲良くふたりは観覧車に乗っていった。

「本当に、弟ができたと思って大人びちゃうんだから。」

という観覧車が閉まってからお母さんが言った言葉に一抹の不安を覚えたけど。