リライト 2 (ページ4)

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「ねぇ、なんでひ孫？孫は？」

「孫は全員女なんだよ。だからひ孫に男が生まれることを望んでる。どうしても男に継いで欲しんだとよ。わがままな爺さんだよ。」

じゃあナナセは誰だ。

やっぱりユウさん？ユウさんは新内武彦に雇われていた。

孫を名乗ったのは体裁か、それとも孫を演じる仕事だったからか。

「でも孫って言ったら4～5年前くらいに子供のいない清彦夫婦に養子なんてのも考えてたらしい。優秀な男をそこの籍に入れて一族としようって。いつの間にかその話も無くなってたって。」

「その孫がどんな人だったかわかる？」

「そーれがわかんないのよ。決まってなかったんだろうな。」
　
武彦の中ではユウさんに決まってたんだろうか。

でもなんでユウさん？社長の才能があったから？それともすごく頭が良いとか？

「そんな難しい顔すんなよ。」

「あ、ごめん。」

「お前が望んでる情報を持ってこれなくて悪かったな。」

「そんなことないよ。いっぱい情報くれたし。」

「そうじゃねぇよ。ユウさんには繋がれなかった。結局そこだろ？お前は。」

「、、バレてた？」

はぁ、、と樹がため息をつく。

「当たり前だ。まぁいいよ、こっちも助っ人手に入れたしさ。丁度ネタが被ったっぽいのよ。その人が俺の代わりに調べてる。上手くやってくれる人だからユウさんの身は安全だ。」

「誰なの？その人。」

「まだ秘密。調査報告はこんな感じ。また気になることあったら連絡しろ。」