私の王子様 【片寄涼太】-３-

○手紙 ページ2

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『疲れた〜〜』


思った以上に長引いた撮影 、

今日は２０時に終わり予定だったのに、機材トラブルで長引いてしまい、時刻は２３時。


大好きなベッドに飛び込みゴロゴロと寝返りを打つ。



あ、ダメだ、目閉じたら寝ちゃう。

そう思い何とか起き上がり、リビングの方へと足を進める。


カバンから物を取り出そうと中を探ると、出てくる手紙達。

そっか、今日手紙たくさんもらったんだ。


今日のスケジュールは多忙で、中々ゆっくり見れなかった手紙の内容。

ソファーに座り1枚1枚に目を通していく。


途中、他の手紙と違う重みを感じて、何が入っているのか、と逆さにすると、



『いたっ！』

出てきたカミソリの欠片。


勢いよく落ちてきたそれで、手を切ってしまい手の平から流れる血。

慌てて近くのティッシュで血を抑え、救急箱を探す。



何でこんな物が 、

手紙は毎回スタッフさんやマネージャーが中身を確認してから、私に渡してくれてるはずなのに。

確認の忘れた手紙？


手紙の中を恐る恐る確認するも、入っていたのは先程のカミソリの欠片のみ。


『なんだろ、怖いな、』

あまり深く考えないように、とその日はGENEのライブ動画を見ながら寝ました。



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