無愛想な。2【沖田総悟】

無愛想。57 ページ13

現在時刻は8時前。




隊士が起きなければならない時間だ。




私はというと布団に篭りっぱなし。




なぜかって？
そんなの決まってるじゃないか。





「どんな顔して会えばいいんだよ、、」





昨日沖田にあんなこと言われ、さらには、、うん。




できることなら金輪際顔を合わせたくない。




でも真選組にいる限りは会わなきゃいけないし、
どんな風に接すればいいのか。




あんなこと急に言われたり、されてもわかんないのが現状で。




私はどうすればいいのかわからない。




とりあえずいつも通りにする？




いやいや、流石にきつい。
絶対カタコトになるよ。




そんなことを1時間近く考えては諦めての繰り返しだ。





沖田「いつまで寝てるんでィ」





今一番聞きたくない声が聞こえてしまいビクッと反応してしまう。





沖田「何無視してるんでィ」





声の大きさと気配からして多分すぐそこにいるだろう。




諦めろ、諦めて出て行け沖田。




心の中でこれでもかってくらい念じる。





沖田「、、襲うぞ」



「なっ、！ッ、、！！」





その言葉に危機感を覚えとっさに起き上がる。




起き上がったのはいいものの鼻と鼻がくっつきそうな距離に沖田がいて思わず固まる。





沖田「残念でさァ」





襲えると思ったのにとぼやく。




いつもみたいに「ぶっ殺されたいの？」って言いたいのに体に熱が回り心臓がうるさくなるばかりで言葉が出てこない。





沖田「冗談だバカ。早く着替えて食堂来いよ」





それだけ言って部屋を出て行った。





「だめだ、、」





いつもみたいに接することができない。




とりあえず全身に回った熱を覚ましてから着替えて食堂に向かった。

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