無愛想。23 ページ25
結局あれから眠れそうもなかったので朝食まで道場で素振りをし、シャワーを浴びて朝食をとる。
そしていつも通り見廻りを終え、書類整理を終えた。
自分がやる分の仕事はここで終わりだが、何故か沖田のサボりにサボった結果の大量の提出資料をやらなければならない。
そんなわけで沖田の部屋で書類を書いてるわけだが、あまり良質な睡眠が取れなかった上に寝不足のせいか、まだ3時なのに眠気が襲う。
温かい日差しに、優しい風という昼寝にはなんとも好条件な状態が揃いに揃いとにかく眠い。
あーちょっとこれ、やばいかな。
仕事に支障をきたすまで寝不足なのは初めてだ。
その様子に気づいたのか沖田が声をかけてくる。
沖田「どっか調子悪いのか？」
「うーん、ちょっと寝不足」
沖田「いっつもグースカ寝てんのに珍しいこともあるもんだなァ」
「なに、馬鹿にしてんの」
昼夜問わずグースカ寝て、大量の資料を溜め込んでいたやつには言われたくはない。
沖田「、、寝てていい」
「え？」
勤務中に聞こえてはいけないワードが聞こえて思わず耳を疑う。
沖田「だから寝てていいっつってんだろィ」
「いや、でもまだ勤務中だし」
沖田「ここにいるのは俺だけだしバレねェよ。」
まぁ確かにバレなければ問題ないのだろうが、ここで寝て沖田が何か良からぬネタに使ったらそれこそおしまいだ。
沖田「別に変にネタにするつもりなんざねェよ。
だから、」
安心して寝ろィ、と頬杖をついて資料を見ている沖田に言われる。
今回は本当にその気はなさそうだからありがたく寝させてもらうことにした。
「じゃあ30分で起こしてね」
沖田「へいへい」
なんともやる気のない声を聞き、いつもとは違う優しい沖田に調子狂うなぁと思いながも、机に突っ伏して寝た。
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作成日時：2020年8月2日 17時
