21.理想的なプロポーズ ページ21
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「デザートはあるの？」
「ああ。とっておきのを用意してもらった」
「そうなの？！楽しみ〜」
ユンギの言葉にわくわくしていたら、ちょっとトイレと席を立つから大人しくしていた。
でもすぐに暇になってしまって携帯を弄り出す。見返すのは今日の写真。終始浮かれっぱなしのわたしと、素敵な料理。それらを優しく見ているユンギの様子。これだけなのに溢れかえる写真に苦笑する。
「お客様、こちらをどうぞ」
「え？あ、はい……」
後ろから店員さんに突然渡されたのは小さな白い箱。これはデザートか何か？何だろうって思って聞こうにも、もう店員さんは居なくて。そういえば、なんだか聞き覚えのある声のような気がしたけど……
んーっと考えていたら、静かなお店に響く足音にはっとする。そういえば、さっきまでお店の中に流れていたBGMが聞こえてこない。こんなにこの辺りは静かだっただろうか。
きょろきょろと見渡しても他のお客さんも店員さんも見たらなくて。近付いてくる足音に振り向けば、息を呑んだ。
「っ……な、んで……」
「こういうの柄じゃないんだけどさ」
さっきまでのユンギとは違ってしっかりと正装していて、後ろ手に持っていたものをわたしの目の前に差し出す。
「わっ……」
「流石に100本のバラは用意できねえけど……9本の赤いバラはいつも一緒に居てくれなんだってよ」
「そんなことまで調べたの……」
「感動してないで早く受け取れよ。はずいだろ」
「用意したのユンギじゃん」
まさかこんな演出してくれるなんて思ってもいなかったし、バラの花言葉が本数によって違うことなんて知らなかったし、それをちゃんと調べたうえで渡してくれるなんて。半泣きになりながら震える手でバラの花束を受け取れば「まだ泣くのは早いわ」ってど突かれる。
「さっき、箱渡されただろ」
「うん……」
「あれと、これ交換な」
「交換って……」
「Aのこと一生離すつもりないって言ったよな。これで縛り付けさせて」
「あ……」
「結婚するぞ」
「……はいっ！」
ユンギも同じような箱を手に持っていて、それを開けばこの後受け取りに行く予定だった指輪が入っていた。
わたしもバラの花束を机に置いて先程の箱を開くと、そこにはユンギの指輪が。もう涙で顔はぐちゃぐちゃだったけど、それをそっと取り出してユンギの薬指にはめた。
同じようにユンギも煌めく指輪をそっとわたしの薬指にはめてくれた。
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みかん。 - 早く旦那にしたい、とのコメントに「え、もう旦那さんでしょ？」と思っちゃったのは私です。幸せのお裾分けが多幸過ぎて… 愛いっぱい胸いっぱいです！いつも素敵なお話ありがとうございます<3 (2021年3月16日 21時) (
レス) id: 537a509e0e (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みき(マルクル)さん» 幸せをお届け出来て良かったです！！理想を詰め込んだユンギさんですけど、本当にぶれない気持ちでずっと傍に居てくれそうですよね。いつまでもユンギさんと幸せな人生を歩んでいきたい…ありがとうございました！ (2021年3月13日 11時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
みき(マルクル)(プロフ) - ユンギさんと結婚できて幸せですー！ユンギさんずっとヒロインちゃんのこと愛してくれそうですよね。一点の曇りもなさそう。ただただひたすらに幸せになれました！ありがとうございます！ (2021年3月13日 10時) (レス) id: 16eb711548 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ゆうさん» えへへ！わたしの脳内垂れ流しにしてみましたがいかがでしたかね？このお話を書き終わった時からユンギさんサイドも書きたいなあと思っていたのでセンイルに合わせてみました！わたしは大変満足しておりますので、ゆう様もお楽しみ頂ければと思います (2021年3月9日 22時) (レス) id: 10b94e4ad6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 藍さんの脳内では挙式が終わってるとコメントを読ませて頂いて、あー藍さんの脳内見てみたいって(笑)思ってたので、続きを読むことが出来てとても嬉しいです！しかもユンギさん目線！！幸せを噛みしめて読みました(笑)今から再度読みます(笑) (2021年3月9日 17時) (レス) id: 236f812f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2021年1月10日 20時
