【YG】愛を持って永遠に支え合うことを誓います

02.プロポーズはどっちから ページ2

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わたしは流れているバラエティ番組を横目にSNSを何となく眺めていた。20代後半に差し掛かると周りの友人達は結婚ラッシュに入り、1年に何回も結婚式に出席、凄い時は月が重なることもあった。

そんな彼女達の幸せそうな日常の様子をSNSを通して見ていく。楽しそうな生活にわたしがユンギと結婚したらどうな風になるのかなあと考えることが増えた。

友人の結婚式に出席すればする程、わたしもという気持ちが高まっていて。でもユンギの口からそういう話しが出ることもなくて。お互い仕事が忙しいのもあるし……

わたしの周りはどんどん結婚していくけれど、ユンギの周りはそうでもなくて。そして男女間で結婚に対する考え方って違うと思うから。

わたしはそろそろって思うけど、きっとユンギはまだかなって思ってるのかなあって。

あとはわたし達って長いこと一緒に居過ぎなんだと思う。だってもう10年だ。よくこんなに続いたなあって思うし、なんだか改めて籍を入れるという行為が必要なんだろうかとも思えてくる。

だって同棲までしちゃってるから。後は法的に2人の関係を結びつけるだけなんだよね。

それでもわたしは素敵なプロポーズとか、結婚指輪一緒に選んだりとか、散々出席した幸せ溢れる結婚式とか。そういうのに憧れていないわけでもない。

わたしから結婚の話題を振ってもいいものなのか。それともユンギが話すのを、行動を起こすのを待っていた方がいいのか。

気楽な関係過ぎて、お互い空気みたいな存在で、居ることが当たり前になっている。それなのに最近は少しそういうことばっかり気になっちゃうから、変に気を遣うこともあるのだ。

どうするのが良いんだろうな。女からのプロポーズもありなんだろうか。





悶々としながらもユンギとの結婚を考えていたら、彼のことが恋しくなって。ソファの上で身体を動かしてぴったりとユンギにくっ付いた。

そんなことをしてもユンギはいつも反応はなくて、されるがままなんだけど。草食男子ってユンギのことかなぁ……

いや、欲には忠実だもんなあ。ただ面倒くさがりなだけか。

そんなことを考えていたら後ろからぐっと腕を回されて、わたしは完全にユンギに背中を預ける体勢になった。

珍しく自分から抱き寄せてきたなあと思っていたら、耳元にユンギの息遣いを感じて意外と近くに顔があることに驚く。

なんだかどきどきしてきて、久しぶりにそんな気持ちになるから恥ずかしい。


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