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「ユンギが好きだった」
その一言を言っただけで、想いがこみ上げて苦しかった。
「ずっとずっと愛しくてしょうがなかった。本当はユンギって呼びたくて仕方なくて、でも頑なに呼ばないようにしてたから…最後だけは目を見て呼びたいなって思って」
じっとわたしが話すことを聞いてくれてて。最後にそんな優しい顔で見られたら離れられなくなるじゃん。
「ユンギ」
「うん」
初めてその名で大好きな彼を呼びかける。
「身体だけの関係でも夢を見させてくれてありがとう。それだけでもユンギのそばにいれてよかった」
一気に想いを曝け出して、今度こそ耐えきれそうになくて。ユンギの反応も見ずに踵を返して、走り去る。
控室に戻って、声を押し殺す。泣くのもこれが最後。ちゃんと笑って前を向かなきゃ。じゃないとテテも心配するから。
それから何とか泣いた痕跡を消し去り、メイクし直してもらって。撮影に入る。
苦手なバラエティだけど、今日はちゃんと笑えてて。このままちゃんと前に進むんだって意気込む。
全て終わって彼らとも挨拶する。テテが一目散にわたしのところに来ようとするから、本当にしょうがないなって思って。
拒絶しないでちゃんと笑顔でお疲れ様って挨拶したら驚いた顔してた。
「Aちゃん？」
「そんな心配そうな顔しないで。もうわたしは大丈夫だから。だから支えようとしてそばに来なくてもいいからね？」
残酷だけれど、はっきり言わないといつまでもテテはわたしのところに来るから。そう言えば悲しそうな顔をしたけど、それでも分かったて答えてくれて。
その時、わたしたちの横を通り過ぎようとした彼の姿に気付いて。そちらを見て笑顔を向ける。
「シュガさんお疲れ様でした」
「ああ…お疲れ」
そうすればユンギも普通に返事をしてくれて。そんなわたし達のやり取りをまたテテは驚いた顔で見てた。
ねぇもう大丈夫でしょ？わたしちゃんとユンギにも笑いかけられるから。
「テテ、本当にありがとう」
「Aちゃん…何かあった？」
不思議そうに聞いてくるテテの言葉には答えないで。笑顔だけ向ける。ああ久しぶりにちゃんと笑えてる気がする。
「テテが傍にいてくれていっぱい助けてもらえて本当によかった。暫くは距離おこうね。噂が落ち着いたらまた前みたいに話せるといいね」
そう言って、まだ不思議そうにしてるテテの頭を撫でてわたしも控室に戻るために背を向ける。
これで本当に終わりだ。
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藍(プロフ) - ピカチュウさん» ありがとうございます！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
ピカチュウ(プロフ) - ハッピーエンドで良かったです (2018年9月23日 19時) (レス) id: ef8197772f (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - mimiさん» ご指摘ありがとうございます。文章力がなく、読み辛いところがあって申し訳ないです。改善できるよう努力いたします。続編も機会があれば書きたいと思います！ (2018年9月22日 21時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - うらんさん» ありがとうございます！嬉しいです。ヒロインちゃんのがユンギさん大好き過ぎるのでデレさせられるか分からないですが、機会があればぜひ書かせて頂きたいと思います。 (2018年9月22日 21時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ゆなさん» こちらこそ最後までありがとうございました！ (2018年9月22日 21時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2018年9月11日 18時
