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「テヒョンも居れば、男2人だしその暴力男も変な気は起こさないだろうね」
ソクジンが安心したように言えば、ホソクがテヒョンに向かって声を掛ける。
「ユンギヒョンが殴り掛かりそうになったらテヒョンが止めるんだぞ！」
「そ、それは自信ない…」
「じゃあジョングクが行った方がいいんじゃないの？」
ジミンの言葉にジョングクが目を見開く。
「俺？でも俺もヌナにそんな酷いことした男に会ったら、一緒に殴り掛かっちゃうかも」
「ジョングクは駄目だ。2人して暴れそうだから」
ホソクがため息をついて言えば、周りのメンバーは苦笑する。
「いっそうのこと全員で行きますか？」
「それこそ問題だろう」
ナムジュンがすかさず咎める。そしてユンギとテヒョンにも注意をする。
「3人で行くのはいいけど、問題は起こさないでくださいね。絶対に写真撮られたりしないで下さいよ」
「はーい」
「会うのは人目のつかないところでするから心配するな」
「迷惑かけてごめんなさい…」
「ヌナは謝らないで。ヌナが悪いわけじゃないんだから」
申し訳なさそうにしているAにテヒョンは優しく微笑みかける。それにAはありがとうと頷く。
ずっと勇気が出なくて、先輩に会いに行くことができなかったAだったがテヒョンたちのおかげでようやく前に進むことができた。
難航するかと思った先輩との別れ話だったが、ユンギとテヒョン2人を連れてきたAを見て、先輩は怒鳴り散らすことなく大人しくしていた。
散々嫌味や恨み言は言われたが、それでも別れることは承諾した。
ユンギはまだ許せなかったようだが、最後にAに謝罪をさせたことでなんとか気持ちを抑えることができたようだった。
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作者名：藍
| 作成日時：2018年11月15日 20時
