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「昨日、テヒョニが話聞いてくれるからついつい飲みすぎちゃった。鬱陶しかったでしょ？ごめんね」
「ううん、びっくりしたけど大丈夫。ヌナも酔っぱらうんだな〜って思ったけど」
「ありがとう。流石にあれだけ飲めば酔うかな。気を付けます」
「俺でよければいつでも付き合うからね！」
「でもテヒョニは飲めないのに。わたしばっかり本当にごめんね」
再び謝れば「もういいの！」って怒ったフリをするテヒョニ。もうこの話はおしまいとそれ以上は言わせてくれなかった。
そういうテヒョニの優しさにまた胸がぎゅっとなる。でもそれには気付かないフリをして、テヒョニと下らない話をする。
眠そうにしていた筈なのにいつの間にかテヒョニはすっかり覚醒していて、いつものように勢いよく喋り出す。そんなテヒョニの話をわたしは微笑みながら聞いていた。
ジンオッパに宿舎を出る時間を聞けば、あと1時間もなかった。テヒョニがご飯を食べる横に着いて、彼の話を聞いていたけれどそれを切り上げてユンギを起こしに行く。
部屋に入れば、相変わらず静かに寝ていて。起きる気配はなかった。
こんなにぐっすり寝れているなら起こしたくない気持ちはあるのだが、仕事だからしかたない。ちゃんと朝ご飯も食べて欲しいし。
「ユンギ、起きて」
強く揺すって声をかければ、身じろぐ。しかし目を開ける気配はない。そのまま布団を剥いで、今度はもう少し大きな声で呼びかければ、今度は唸りながらようやく目を開いた。
「おはよう、目覚めた？」
「あ…A？」
「うん。昨日はごめね。珍しく酔いつぶれちゃったみたいで。ジンオッパの話振りだと寝てただけみたいだったけど…」
わたしの言葉に小さく反応して考え込むユンギ。多分まだ覚醒していないからわたしの言っていることが分からないのだろう。それを黙って待っていれば、のそのそと起き上ってきてわたしと向き合う。
「気持ちよさそうに寝てただけだ。いつも俺の方が先に寝るから変な感じだった」
「そっか。じゃあすぐに寝れなかった？わたしが起きた時は気持ちよさそうに寝てたけど」
「寝れた。ジニヒョンと話してて遅くなったけど」
「ならよかった」
そう言って笑えば、相変わらず眠そうにしているけれどそれでもいつもの鋭い視線でわたしのことをジッと見るユンギ。それに首を傾げればゆっくりと口を開く。
「昨日のこと、覚えてるわけ？」
「最後は覚えてないけど、寝落ちしたんだよね…」
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作者名：藍
| 作成日時：2018年11月15日 20時
