16 ジミンから見た双子�� ページ22
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「あーヌナ髪の毛赤くなってる！」
「おつかれさま！そうなの、昨日時間があったから美容院行ってきたの」
テヒョンの大きな声がして、ジョングクとしていたゲーム画面から顔を上げる。そしたらAヌナがいつものように元気な声であいさつしながら入ってきた。
確かにテヒョンの言う通りヌナの髪色は赤くなっている。
それに気付いて、チラッと自分とは反対のソファーで寝ているユンギヒョンを見る。確かヒョンも昨日から髪色が赤くなっていた。
「またユンギヒョンとAヌナ髪色が同じだね」
「え？そうなの？」
テヒョンの言葉にヌナは驚いて、ユンギヒョンを見る。そしてヒョンの髪色も自分と同じように赤いことに気付いて驚いた顔をした。
「ユンギ！なんで赤くしたこと言ってくれなかったの？昨日、わたしが赤くしたこと伝えたし写真も送ったのに」
寝ているユンギヒョンの身体を揺らして話すヌナに僕はうわって思う。ヒョンを無理やり起こしにかかるなんてヌナしかできない。
機嫌悪くならないよねって思いながら見守るが、ヒョンは鬱陶しそうにヌナの腕を払うだけだった。
「ヌナ知らなかったの？」
「知らなかった！昨日は会わなかったし。酷くない？昨日わたしが美容院行った話したんだよ」
この双子のことだから示し合わせて同じ色にしたのかと思ったけど…違ったんだ。
でもヌナはヒョンと同じ色に偶然でもなれて、なんだか嬉しそう。その反面テヒョンは面白くなさそうな顔してるけどね。
そう言えば、ヌナは昔からそうだったかも。
いつだったか、ヒョンがミントグリーンにした時もヌナはすごい大騒ぎして。なんで教えてくれなかったのだ。わたしもミントグリーンにしたい。一緒にしてもいいかってずっと騒いでた気がする。
それなのに結局ヌナは次の日、髪色を変えたのにミントグリーンにはしなくて。今よりもっと明るい、真っ赤にしていた気がする。美容院に行って、イメージ写真見たら赤にしたくなったとか言ってたかな。
それぐらいヌナは気まぐれで髪色をすぐに変える。
でも結局その数週間後、やっぱりミントグリーンが忘れられなかったのかその色のウィッグを被ってきたことがあったっけ。しかもミディアムロングだったから、ヒョンよりインパクトあってみんな驚いていた。
近くにミントグリーンの頭が2つもあるのは面白かったな〜
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作者名：藍
| 作成日時：2018年11月15日 20時
